本稿で言うところの「憂鬱な専務」は、こちらのショートショートになります。
実はこの話は、元ネタがあり「憂鬱な専務が世界を回す」という作品のリライトでした。
タイトルは「陽気なギャングが世界を回す」のオマージュです。
そして、「憂鬱な専務」はもともとは、拙著「光流るる阿武隈川」の外伝として執筆したものになります。
本作の粗原稿を読んでいただいた方から、登場人物の一人である
「中村の活躍をもっとみたい」
という感想をいただき、エピソード(主人公とのデート)を追加しました。本作から引用します。
そして、このエピソードを追加した後、
「この隆夫をもう少し使いたい」
という気持ちが沸き上がり、
「けど、あんまり隆夫の出番を増やすと、焦点がぼやける」
という気持ちもあり、【外伝】という位置づけで、隆夫の勤務先のエピソードとして「憂鬱な専務」を執筆したのです。
なお、隠れ設定として、中村は東京都中央区人形町に本社がある大手紡績会社「富士坊ホールディングス」に、数年間勤務していたので、その時の知識・経験・人脈が斎藤織物での仕事に活かされました。
そして、私は「富士坊ホールディングス」が製造・販売している肌着BVDを十数年愛用しております。
人形町にある親子丼の名店「玉ひで」さんは、東日本大震災が発生するまで「川俣シャモ」を材料として使用して、メニューに掲載していたことは実話です。昔、私も食したことがあります。
また、「玉ひで」さんは、川俣町への支援として「玉ひで監修の親子丼レシピ」を川俣町に伝え、「玉ひで」の名前を使うことも許諾されているようです。
なお、「憂鬱な専務」については、川俣町にある「斎寧織物」さんの「フェアリーフェザーの話をベースにしています。
ということで、私よりも文章が巧みな方は、星の数ほどいると思いますが「富士坊ホールディングス」さん「玉ひで」さん「斎寧織物」さん、それに「横浜シルク」や「カヌーと船頭」まで繋げるような「変態」といか「馬鹿」は、そんなにいないとも思うのです。
馬鹿な自分だから描ける世界をこれからも回していきたいと考えています。
#何を書いても最後は宣伝
こういう裏設定も含め、この作品が大好きです。