【駄文】小人閑居にして
昔の話になります。
二十代半ばの頃、アラフォーのS先輩と昼食を摂っていると、別な先輩が相席してきて、S先輩にこう言い放ちました。
「S君は暇な職場ばかりでいいなぁ、俺は忙しくて飯食う暇もないよ」
大変失礼なもの言いだとは思いますが、S先輩は笑って受け流しました。私は、S先輩への憧れを強くするとともに
「俺もこんな風に、暇な職場ばかりを歩いていると言われたいものだ」
と、心の中で呟いたものでした。
S先輩の名誉のために補足しますが、S先輩は「仕事のツボ」を掴むのが非常に巧く、判断も早いため、効率の良い仕事をしているように見えました。
「寝る間も惜しんで100点を目指すより、効率良く程々で80点を目指す」
なので、無駄な残業をせずに、毎日定時で帰宅されていました。やるべき時はシッカリやる、そんな感じの仕事への取り組み姿勢に共感し、この3月で退職されたS先輩の背中を今も追い続けています。
さて、このような話をしましたのは、過日、福島太郎としての活動を知らない後輩に
「去年から、執筆活動をしているのよ。Amazonで見てね」
とメールをしたところ、
『公務員のタマゴに伝えたい話」を試し読みしただけの状態で、このメール書いていますが、1ミリも遠慮なく感じたことを書きますと、「ヒマそうでうらやましい!」』
との返信をいただきましたので、S先輩のことを思いだしたのです。
S先輩、太郎は先輩を追いかけてそれなりに成長することができました。
ということで、『小人閑居にして不善を為す』という言葉がありますので、私が暇に任せて執筆活動やnoteへの投稿を行うことは、基本的に「不善」なことなのだと思います。が昨日の「色即是空」という稿を踏まえれば、不善と善も分かちがたいものだと思いますので、この駄文も含めた執筆活動の中に「善」になる要素もあると信じたいです。
このような投稿が、お読みいただいた方のうち、一人だけでも「いい暇潰しになったよ」程度に、お役に立つことを願っています。
(まぁ、本音を言えば後輩にも「いやいや、そんな暇じゃないけど、若い方のお役に立ちたく、老骨に鞭を入れて、厚顔無恥な活動をしているのです」と伝えたいところですが、そこは「公タマ伝」を始めとする著作を読んでいただくことで、伝わることに期待したいと思います。
なお、「公務員のタマゴに伝えたい話」という著作は、その名のとおり若い公務員や公務員志望者をターゲットとして書いた本ですが、今回、メールをやり取りしたのは、アラフォーの後輩です。ターゲット外ですが読んでくれること、若手に宣伝してくれることを、期待したいと思います。なお、後輩とメールのやり取りをしてから、売上グラフの棒に動きはありません。
また、後輩のメールとほぼ時を同じくして、数年前に退職されたY先輩にお会いする機会があり「黒田製作所物語」と「恋する旅人」をお渡ししました。Y先輩をはじめとして、諸先輩に対しては執筆活動の話について『太郎のくせに生意気だ』と思われることを恐れて、内緒にしていましたが、あまりの売上の無さに、「少しでも宣伝効果を上げたい」と考え、リスクを恐れつつも行動しました。
が、おそらくY先輩は、他の方への宣伝のようなことはしないでしょう。と考えています。数年前に退職されていますので、時間に余裕はあると思うのですが、
「小人閑居にして不善を為す」
という言葉がありますので、大人物たるY先輩が、不善なことをするはずがないのです。
本日もお読みいただきありがとうございました。次の記事の最後に著作の紹介とamazonへのリンクがありますので、まだ読んでいない方は、お読みいただけると嬉しいです。理由はわかりませんが、6月に入り「公タマ伝」以外の著作が全く読まれないという現象が起きており、かなり凹んでいます。