【駄文】私の文章の読み方
こんばんは、今日もお疲れ様です。私が文章を読む場合、言葉の裏や行間を探るという、癖というか職業病のようなものがこびりついています。そのため、書き手としても
「あえて、書いていないことを読み取って欲しい」
と、読者の方に委ねてしまうという、不親切な文章を書いてしまうことが多々あります。読者の方に申し訳ないところです。
なので、こういう言い方をすると不遜かもしれませんが、
「書いてないことを読み取る」「言葉の意味を咀嚼する」
ことを得意としている方は、より楽しめるかもしれません。
例としては良くないかもしれませんが、あるお役所のwebサイトをアレンジした文章で考えてみます(2021年10月14日現在の情報です)。
日本で接種が行われている予防薬は、いずれも感染症の発症を予防する高い効果があり、また、重症化を予防する効果が期待されています。
効果の持続期間や、感染を予防する効果についても、時間の経過や接種者数の増加に伴い、研究が進んでいます。
このような文章を読み解く場合、「高い効果」と「効果が期待されています」という部分に、強く反応することになります。発症は、かなり予防することができるけど、重症化の予防については「高い効果は無い」ということが言える。
そして「期待されている」ということは「効果があればいいな、もしかしたら無いかもしれない」ということと理解してしまいます。
不思議なことに、報道では「重症化に効果がある」という論調が多くなるのが不思議です。
また「研究が進んでいます」という言葉は、「要は現時点では確実なことは、何も言えない、何も解っていないということですね」と認識してしまいます。そういう不確実な情報なのに、不思議なことに報道では「効果の持続期間や、感染を予防する効果」について、確定しているような論調で、三度目の接種を促すような論調が多くなるのが不思議です。
なお、このような予防薬の接種について、否定するものでもなく、肯定するものでもなく、単なる文章の読み方の話ですということについて、御理解いただければと存じます。
このようなことを踏まえ、自分の著作である「恋する旅人」に収録している作品から引用すると
友達がどういう存在なのかは曖昧なままであったが、木元なりのルールとして「二人きりの空間は避ける」、「身体的な接触はしない」ことにしていた。
という描写の後で、登場人物が二人で「男性の部屋に行く」ことを示唆する場面があります。ということで、作者的には「友達ではなくなる」ことを匂わせていることになります。さらに、後の場面では、男性の心理描写で
懐かしい香りが心に満ちる。
という場面がありますので「香りを感じたことがあるくらい、近い距離にいたことがある」ことを暗示していることになります。
読者の方には、ちゃんと伝わっていると思いますが、ふと、話題にしたくなりました。
そういう意味では、残念なのが「公務員のタマゴに伝えたい話」の小ネタとして
筆者 「この前、後輩に「パワハラ」との指摘を受けてさぁ、仕事がやりにくいよ」
後輩 「パワハラですか。ということは、セクハラと併せて、セ・パ両リーグ制覇ですね」
筆者 (誰がそんな上手いことを言えと)
こんな会話を入れていたのですが、本気にされてしまったというか、私がパワハラやセクハラをする人間と伝わってしまったのか、amazonのレビューにこうありました。
セパ両制覇という記載が読後にモヤモヤ感を残したので、星はマイナス1です。
そういうことをしない人間という前提だから、小話のネタとして、アイスブレイクとして著作に入れたのですが、そうは伝わらなかったようで、星を落としてしまいました。伝えるということは本当に難しいです。
なので、私の文章の読み方も、正しく把握できていないかもしれません。
「そういう意図で書いたのでは無いですよ、誤解して伝わってしまったとしたら申し訳ない」
という、典型的な「ハラスメントの指摘を受けつつ謝罪しない」という方のようなコメントで、本稿を閉じますが、私はハラスメントの指摘を受けた場合は「謝罪して、撤回します」。ということを伝えておきます。
寒さが増してきて、人恋しい季節ですね。こちらの本は心を温めてくれると思います。「賢者の贈物」を越えるハッピーロマンスと自称しています。違うという指摘を受けた場合は「謝罪して、撤回します」。