【駄文】柔道がスキ
特に脈絡はないのですが、最近は「黒田製作所」関連のネタが多い傾向にありましたので、思い切り別な方向にスウィングしてみたいと考えたところです。
サムネ画像は、昔のiPhoneで撮影していただいた写真で、会場が暗いこともあり、ピンボケ写真となっていますが、逆に個人が識別できない感じですので、良しとしましょう。写真の右側が私になります。会場は、「日本武道館」です。日本武道館で試合をしたという、自分史上では貴重な記録となります。この後、瞬殺されましたので、柔道の試合らしい写真はありません。
さて、「痛い」「辛い」「苦しい」というようなイメージがある柔道ですが、少し経験した者として説明させていただければ、全くそのとおりです。ほんと、投げられれば痛いし、練習は辛くて苦しいものでした。
しかし、全身を使うことは気持ちが良いです。乱取り(自由稽古)をしているときは、考えたり、体を動かしたり、考える前に体が動いたりと、なかなか得難い体験でした。
また、鍛錬の「錬」の方になりますが、柔道というものは、どんなに力が強くても、誰かと一緒に稽古をしないと、上手くなれないと考えています。相手がいないと、一人では強くなれないのです。
このため、自然に稽古相手を大切にする、敬う気持ちが生じます。ここが、柔道のスキなところになります。「強いことが全て」という気持ちに捉われると、そのような気持ちにはなれないかも知れませんが、今の自分よりも強くなろうと考えると、必ず稽古相手が必要になる武道です。
稽古相手が強い時は強いなりに、弱い時には弱いなりに、創意工夫して稽古をする余地があるように感じています。
私は弱い柔道愛好者でしたので、乱取りでは、とにかく技を仕掛ける、自ら動いて相手の隙を創るような動きをしていました。熟練の方からは
「バタバタし過ぎ」
「無駄な動きが多い」
という指摘を受けることも多くありましたが、
「動かなければ、投げられるのを待つだけ。動いて、仕掛けて、それから考える」
という感じで、稽古をしていました。
やがて、まずスタミナがつきました。
次に、多少は相手の技を受けられるようになりました。(投げられないということではなく、「この技が来る」、「これはまずい」などを感じて、少し抵抗できるというレベルです)
そして、偶には、相手が根負けして、転んでくれることもありました。
弱いなりにも、自分の成長を感じながら、楽しむことができました。
この時の経験が、仕事において「まず動く、自ら動いて物事を動かす」ということに繋がっているかも知れません。
noteにおいても、駄文を連投するというスタイルに繋がっているかも知れません。
40歳を過ぎてから稽古を再開し、いくつかの試合に出ては「負けたり、負けたり、偶に勝ったり」を楽しんでいました。
その頃は、50歳くらいまでは、柔道着を着たいものだ、と考えていましたが、49歳で不整脈の発作を起こしたこともあり、コロナ禍もあり、50歳になってからは、一度も柔道着を着ないまま、1年以上が過ぎてしまいました。
もう柔道着を処分しようか、と考えつつも、その踏ん切りもつかないまま、「稽古を再開する可能性はある」と考えたりもしています。
柔道がスキなので、自ら縁を切るようなことができないのです。
かつて稽古をしていただいた方々とも縁遠くなっていますが、少し動くと、倦怠感で寝込んでいたような、去年の今頃を考えれば体調はかなり回復しています。
望みを捨てずに、日々を過ごします。
いつか、また、思い切り稽古ができる日が来ると信じようと思います。