【駄文】題無物語 著者インタビュー
「題名のない物語WSS」のキーパーソン 中村です。今日は電子書籍発刊の前祝いとして、著者インタビューを行います。皆さんよろしくお願いします。
中村 「まず、今回のお話ですが、noteで投稿した際に、リアルタイムで読んでいた私たちが驚いたこととして、無印を2020年の12月7日~11日の5日で投稿をして、WSSについては14日の1日で投稿したということです」
太郎 「原稿を書き溜めていた訳ではなく、走りながら考えていました」
中村 「職業作家でも無いのに変態ですね。そんなことをして楽しかったですか」
太郎 「最初の3日は、エンディングの姿が見えず苦しいスタートでしたが、10日に朧気ながら「青空の下に立つ西野」の姿が見えてからは、そこに向けて楽しく走れました」
中村 「その時点では、中央大橋までしか原稿に手をかけていなかった」
太郎 「そのとおりです。逆に言えば、この段階でゴールが見えたので、日本橋以降はゴールに向けたギミックを入れながら、11日に一気に作成することができました」
中村 「児童福祉の話とか、転職の話とかのギミックですね。しかしですねぇ、そういうシナリオ展開とか設定は、最初に緻密に作るものじゃないですか。いい加減過ぎませんかね。よくそんな手法をとりましたね」
太郎 「一般的にはそうですね。まぁ、そこは駄文屋ですし、実験的な修行と位置付けていましたので、あえて細かい設定は無しでスタートしました」
中村 「無印は年齢・時代・場所等、全部不詳で、登場人物は二人だけ。それも外見的な描写を極力行わないで、全て読者の想像に任せたいと考えていたということですね」
太郎 「はい。できれば名前も出さないで進めたかったのですが、それは流石に無理でした。また、心理描写を木元に寄せたため、「西野の心の機微が全くない」という、歪な形になってしまいました」
中村 「そうですね。無印では、西野ちゃんが可哀そうでしたね。何を考えているのかわからない感じになりましたから。ただ、それはWSSを見越して、あえて心理描写をしなかったなんてことはないですね」
太郎 「はい。WSSのアイディアは12日の夜に思いつきました。無印では話のテンポを優先して、木元の目線を中心に展開していました」
中村 「12日の夜に、何かあったのですか」
太郎 「ライブを観ていた際に、アルバム(レコード)の話になり、B面の曲が演奏されたのです。それで、裏返して、西野目線の話ができないか、と考えたのです」
中村 「確かに、そういう手法は昔から漫画や小説では使われる技術の一つですね。しかし、ある意味、無印での「技術の無さ」を誤魔化すように、WSSが生まれたということですか」
太郎 「端的に言えばそういうことになります」
中村 「聞くまでもなく、WSS(ウエストサイドストーリー)という名称も、結果的にそうなっただけで、それを想定して「西野」という名前を付けた訳ではないということですね」
太郎 「端的に言えばそういうことになります」
中村 「全く、とぼけた方ですね。ちなみに、私はWSSの11話で、「寿退社」したことにされましたが、これも、結果としてそうなっただけですね」
太郎 「……。中村さん、お言葉ですが、まぁ、偶然、西野というキャラが生まれ、偶然、木元の話に重ねたWSSを創作し、偶然、完成した、というのも運命的な感じで面白いですけど、そう見えるように緻密に設定した作者がいた。というのもいじらしいと思いませんか」
中村 「全く、いじらしくありません。ちなみに続編の予定は」
太郎 「ありません。レコードには両面しか無いのですよ」
中村 「今時の子は、レコードなんて言われてもわかりませんから」
中村・太郎 「では、またお会いできる日を楽しみにしています」
(OK、カメラカット!)
中村 「ところで、私、結婚したから苗字が変わったんですよね。まだ、中村なのですか。あっ、もしかして、何も考えてないんですね」
太郎 「………いや、読者の方にわかりやすいように、中村の方がよいかと」
中村 「嘘はいけませんよ」
太郎 「すいません、考えていませんでした。ということで、猫の手も借りたいくらいに忙しい師走。旧姓中村さんにお手伝いいただいての、著者インタビューでした。皆さん、ありがとうございました」
中村 「この前、「外伝」とかあったようですが、もしかしたら、私を主役にしての、外伝なんかも」
太郎 「米国の新大統領の話は、駄文屋には、なかなか厳しいですよ」
中村 「それは、ば・い・で・ん」
太郎 「失礼しました。それでは今度こそ」
中村・太郎 「お読みいただきありがとうございました」
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