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【読書時間】四一〇文字の掌編 #文学フリマで買った本

 購入してからもう3ケ月を過ぎてしまい、今頃の投稿で申しわけありません。「羽根宮糸夜さん」の「四一〇文字の掌編」を「文学フリマ東京」で購入させていただきました。羽根宮さんはこちらの方です。

 読み終えて「読書感想文」を書こうとしながら、なかなか入力が進まないのです。感想が書けずにいました。タイトルからお気づきの方もいると存じますが、たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】(お題に沿って410文字程度のショートショートを投稿し合う企画)に参加された作品を纏めた作品集になります。

 御承知の方も多いと存じますが【毎週ショートショート】のお題が素っ頓狂なものが多いので、投稿される作品もそういう傾向になりがちなのです。お題がわからないまま、素っ頓狂な作品を集められても、背景がわからないと他の方に説明しくく、感想を述べにくいのです。ちなみに、作品集についてはこちらで購入することができます。

 さて、感想文から逃げてばかりもいられないと考えていたところに、「みんフォト」で良いサムネ画像を見つけました。【読書時間】というタイトルです。うん、感想文は難しいけれど、このタイトルならゆるゆると書けるのではないか、ということでようやく挑戦できました。

 羽根宮さんは2023年3月からnote街に参加され、2024年5月の文学フリマに向けて本作を製作されたようですが、1作品、1作品がよく練り込まれている印象です。私も時々【毎週ショートショートnote】に参加していますが、この少ない文字数で1作品を創作するのに四苦八苦しています。なのに羽根宮さんは「410文字前後」ではなく「410文字ピッタリ」になるように、試行錯誤されているようです。
「あんまり無茶をするもんじゃぁ、ないですよ」
と声をかけたくなります。私のような「思いつき・ノリと勢い」で投稿するのではなく、一言一言を吟味して作り上げた掌編集になります。

 本の自費出版、制作ということではこの本が初めてのようですが、note街に来る前からブログをされていたこともあり、書きなれているとても読みやすい作品ばかりです。また全体を通じて「優しさ」とか「滋味」を感じるような作品が多く、安心して読める作品が多い印象です。よくもまぁ、「素っ頓狂なお題」からこれだけ清廉された作品が生まれるものだと感心してしまいます。
 
 この磨かれた珠玉の作品集から1編だけ取り上げさせていただくとしたら「メガネ冠婚葬祭」でしょうか。1文引用します。

突如、大きなかけ声共に見慣れぬ四人組が現れた。

410文字の掌編

 勘の良い方はお気づきでしょう。お題が「メガネ冠婚葬祭」の作品でして、私の「メガネレンジャー」との兄弟作品と言えるかもしれないと、勝手に考えています。

 そういう意味では【毎週ショートショートnote】に参加し、note街で活動している仲間とも言える「羽根宮作品」の御紹介が遅くなりましたこと、不徳の致すところところと恥じ入るばかりです。

 今更ではありますが、皆様にも「四一〇文字の掌編」、羽根宮さんの「world of fantsy」を楽しんでいただきたいと思うのです。

 日常を少し離れて、心を躍らせませんか?

 





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福島太郎
サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。