【駄文】そんでも私は進みます
今日は、黒田製作所物語にかかる「電子書籍」発刊に向けた話になります。興味が無い方、申し訳ありません。この創作物に関しまして、当初から「電子書籍」での発刊ということを計画していました。電子書籍のデータを「出版代行者」に作成依頼する場合、概ね4万文字が標準単価になります(私調べ)。今回は、約3万3千文字で完結しました。文字数が足りない分、もったいないような気もしますが、今回は純粋に、このお話だけで発刊したいと考えております。
そして、ここからが大事なことになります。POD(プリントオンデマンド)による、紙本も作成しようと決めました。実は、紙本発刊には、費用面で多くの課題があるのです。私が依頼したことがある出版代行者の場合になりますが、
・データの作成料が、約2倍になります。
・紙本の販売価格は高くなります。(売れにくいです)
・ロイヤリティが低いです。(電子70%、紙10%)
・著者用の配本や見本がありません。
そして、ここ大事です
・嬉しくて、つい知り合いに贈呈したくなってしまいます。
この、贈呈分については、「高い販売価格で自分で購入することになります」、ということで、最初に発刊した「公務員のタマゴに伝えたい話」(1980円)の際には、紙本41冊を自分で購入して贈呈しました。
1980円×41冊=81,180円 の出費です。大赤字です。
もともと、儲けるつもりはない、という考えで発刊しています。経費の回収もしないことにしていますが、データの作成費用(約10万円)とは別に
8万円は、大きすぎる赤字でした。
ということで、その後に発刊した「第2集」、「黎明奇譚」、「恋する旅人」までは、電子書籍のみとした経過があります。ちなみに、「公タマ伝」のデータ作成費用10万円については、「国からの定額給付金」を充当しました。(その財源が無いと、発刊する踏ん切りがついたか疑問です)
さて、電子書籍だけですと、出版代行者に依頼する経費だけで済みますので、平均して4万円くらいの出費で収まりました(最新刊 「恋する旅人」は2万5千円くらいです)。
このくらいであれば、安くはないけれど、「自分の本がAmazonに並ぶ」ということを考え、かつ、そのロイヤリティで地元貢献できると考えると、「偶には良いか」という考えをしていた訳です。
しかし、今回の「黒田製作所物語」、恥も外聞もなく自分で言います。
福島太郎 史上 最高傑作です。
この物語を創作する力をいただいた皆さんに、感謝です。
とりわけ、取材先の企業様、地元の経営者様を中心に、太郎を物語に導いてくださったことへの感謝の気持ちとともに、紙本を贈呈させていただきたい。と考えてしまったわけです。
赤字、大損、どんと来いですよ。公タマ伝ほど多くは買わないように気をつけますが
・紙本データの作成料
・紙本の購入費など、
費用が嵩み、損しても発刊に向けて進むことにします。
損でも私は進みます。
本当に実現するか、乞うご期待です。
画像は、 漫画家 松井勝法先生の「ハナカク」を「みんフォト」からお借りしました。松井先生、ありがとうございます。