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【駄文】三菱全武道大会

 mitomokさんの三菱一号館美術館の記事と写真が余りに素敵でしたので、私も三菱の思い出に関連して稿を上げます。お付き合いいただけたら嬉しいです。

 何度かネタで上げていますが、2010年4月から2012年3月までの2年間、東京で生活しておりまして、ちょっとした御縁から社会人の柔道倶楽部に参加したのですが、稽古場所が三菱グループの本拠地ともいうべき「丸の内」でしたので、三菱グループの方とも交流をさせていただきました。

 そんな秋のある日、三菱グループの方と一緒に食事をしていた時に
「先日の全三菱武道大会では、団体で3位に入れました」
という台詞を耳にしまして、三菱グループが柔道、剣道、空手、合気道、弓道などのクラブを全国から集めて三菱グループ内の武道大会を日本武道館で開催しているという話を知りました。創業者の岩崎弥太郎氏が武家の出身ということで、二代目の方が心身の鍛錬のために剣道を奨励したところ、さらに他の武道にまで波及したようです。

 前回の東京オリンピック終了後、日本武道館を民間に利用させた事業の第一号が、この全三菱武道大会という話もあるそうです。

 社会人になってから柔道を始めた弱い愛好家のオッサンとしても、日本武道館という響きには、格別のものがあります。
「流石、三菱グループは違いますね。いわば社内運動会の会場が日本武道館ですか。私も一度は日本武道館の畳に立ちたいものです」
という話を返したところ
「良いですよ。うちの会社の柔道部に加入して貰えれば。団体戦は駄目ですけど、個人戦なら出場できると思います。入賞したらクレームが来るかもですが、太郎さんなら、そんな心配は無いですし」
という優しい回答をいただきまして、翌年の秋、私は三菱グループの柔道倶楽部の一員として、日本武道館の畳の上に立たせていただきました。もう、10年前の出来事ですが、田舎のオッサンにとっては一生モノの思い出ができたところです。

 瞬殺で投げられ、見上げた天井の高さを、忘れることはないでしょう。

 ちなみに、別なご縁から、2011年4月の「全日本柔道選手権(日本一の柔道選手を決める大会)」ではスタッフとして、日本武道館の畳に立ったのも良い思い出です。
 その後、地元に戻り、そういう大それたご縁はすっかり無くなり、普通の田舎暮らしをしております。

 ただ、このような経験もあり、三菱商事が復興支援事業として事業化した「ふくしま逢瀬ワイナリー」を応援するファンを自称しています。

 つまり、今でも三菱グループとは「ブドウ」で繋がっているのです。

なお、この話を面白いと感じた方には「元宮ワイナリー黎明奇譚」をお勧めします。こちらからどうぞ。


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