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【駄文】光流るる阿武隈川のこと

 何を書くより最初に宣伝。

 amazonの紹介欄では、こう書いています。

 福島県東和町という、かつて存在した小さな町。その東和町木幡にある阿武隈漕艇場から、カヌーで世界を夢見た少女と、少女を見守り、支えたものたちが織りなす物語。
 川は何処へ流れて行くのか。
 人の意志、想いは地域や時代を越えて、何を成すのか。
 夢を諦めず、志を持ち続ける方々へのエール、人間讃歌の物語です。

 自分で言うのも何ですが、この紹介文「固い文章ですねー」、肩に力が入っている気がします。とは言え、実際のところ、普段の駄文とは違い「固くて真面目な話」です。自分で言うのも何ですが「これ福島太郎さんが本当に書いたの?」と聞きたくなるような内容です。

 さて、何度かネタにしていますが、
・福島県東和町の「カヌー乗りの少女」「セレクトショップ」などについては、実在の人物・店舗をベースにしています。その方が中心となり「木幡マルシェ」というイベントを開催していますので、7月3日に訪問してきたことになります。実はこの記事が7月2日ですが、

 その翌日にも「木幡山 隠津島神社」を参拝してきました。
「どんだけ、木幡山が好きなのー!」
 と、自分でも吃驚です。

 そして、自分がkindle出版した作品も大好きで、それぞれ思い入れがありますが、現時点で一番好きな作品が「光流るる阿武隈川」ということになります。
 この前作となる「夢見る木幡山」は、ある意味リアルな世界に拘りました。その結果として、エンタメ感が足りないと感じたため「小介編」という創作を加えた経過があります。
 また、徹底的に「木幡山」という舞台に拘りました。
 
 その反動で「光流」については「フィクション多め」、「遊び心バンバン」、舞台は、隣の川俣町や埼玉県、東京都、ローマまで移しながら、遊ばせていただきました。
 また、「木幡山」では登場させられなかった「宗像三女神」も名前は出さないものの、登場していただいたような次第です。
 これでもかっ!というくらいのギミックに溢れています。

 最新作、会津ワイン黎明綺譚も、もちろん大好きです。

 ただ、どちらかと言うと「会黎」は展開が「ストレートな話」と感じております。ちょっと強引な「幌馬車」という「ワンアイディア」もありますし、細かいギミックもありますが、主人公格の二人の感情的な部分を掘り下げられなかった感じがします。

 それに比べますと「光流」は、主人公の心情的なものを掘り下げつつ、周囲に翻弄される展開が続きつつ、前向きに歩みを進め、最後の最後「川辺の二人」で、パートナーにやり返したところなど、父やパートナー、タロウも含め、登場人物たちそれぞれに、細かい見せ場があったような気がします。

 なお、「川辺の二人」という場面は、当初想定しない展開で自分でも驚きました。当初の想定では「主人公と息子」の二人が川辺に向かうところでエンディングの予定でした。

 ところが、あらかた物語を書き終えた後、主人公のモデルとなる方のお店を訪問して
「店主さんをモデルにしたお話を書かせていただきたいのです」
とお願いしたところ、店の奥から、楽しそうな子どもたちの声が聞こえてきたのです。
「店主さんと夫さんと、子どもたちで楽しい家庭なのだなぁ」
と感じたことで、エンディングを修正いたしました。そんな偶がありましたこと、また、サムネ画像のような写真も含めて、「光流るる阿武隈川」は大好きなお話となっております。
 まだ、読んでいない方、騙されたつもりで、お読みいただければと存じます。「酎愛零さん」のあとがきだけでも楽しんでいただければ、です。
 酎さんとはnote街だけの交流にも関わらず、あとがきを書いていただきました。
#何を書いても最後は宣伝

 えっと、素で間違えました、こちらが「光流るる阿武隈川」へのリンクです。





 



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福島太郎@kindle作家
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