深く重なる世界(アフターサービス2)
木元と西野が最初に食事をした中華料理屋、イメージは「銀座天龍本店」になります。実際の住所は銀座二丁目ですし、ビルの4階になりますが、老舗の中華料理屋さんです。実はあまり行ったことがないので、二人前から注文できるコースメニューについては、単なる妄想です。
太郎は「お一人様」で食事をすることが多いので、「二人前からコースメニュー」には憧れがあります。居酒屋とかの「鍋」も二人前からが多いのですが、リアルで通う「あらかぶ」という居酒屋は「一人前」からの鍋があるのが好感です。
続いて二人が行った「和食の店」、題名は「日本橋」に変えてしまいましたが、イメージは中央区新富町にある「仙厓」というお店になります。ここは、実際には訪れる機会を作ることができず、憧れで終わってしまいました。
また、木元が一人で行ったラーメン屋は八丁堀駅近くにある「斗樹」となります。ここは、昔、よく通いました。メニューは木元と同じ「激辛ラーメン」ばかりでした。で、体重別の柔道大会に参加するためにダイエットをしていたため、1ケ月くらい通わなかったところ、注文以外の会話をしたことがない店長から突然、
「体調でも崩されていたのですか」
と尋ねられた話もありました。
木元は八丁堀駅近くに住んでおり、比較的自宅周辺のお店で食事を摂ることが多いという裏設定でした。なので、八丁堀周辺の飲食店をよく知っているのに、「リストランテ・ウエストフィールド」は知らずにいたことから「そんな店ありましたか」という驚きにつながっています。
なお、木元は調理をしなくないのですが、朝食は自宅近くの「ゆで太郎」をよく利用していました。水道水が不味くて飲めず、宅配のウォーターサーバーを利用しています。
また、木元の故郷は福島県郡山市という設定ですが、この都市は明治初期に日本の各所から旧武士階級の方々が入植して開拓したという歴史があります。「ふくしま逢瀬ワイナリー」のある場所は、土佐藩の方々が開拓しました。また、久留米藩出身の方々が最初に開拓した地は今も「久留米〇丁目」として、その名を残しています。このため、木元が久留米市との所縁が深い、水天宮やアーティゾン美術館を通じて、故郷に思いを馳せていたのです。
本編では直接表現できないギミックをご紹介できるのは、なかなか楽しいです。書籍「公タマ伝」について「bookとnoteとtalkで完成」とか表現していましたが、「黎明奇譚」や「題名のない物語」も似たような傾向があるかも知れません。
いつか、作品だけで表現できるようになれるかなぁ。