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【読書感想文】ママがフリーランスの「映像翻訳者」で(略)

 三浦直子さんの著書であり、正しいタイトルは『ママがフリーランスの「映像翻訳者」で稼げるようになるまでの話』の感想文を記しますが、最初にツッコミます。
「タイトルが長いわ!」
とは言え大事なのは中味でしょう、本の長さ46ページですから、少し短い感じで、一気に読み切れそうです。と思ったら
「段落が長いわ!」
ということで、ページ数以上にボリュームがあります、そして、
「本文中の期間が長いわ!」
です。すぐに稼げるような仕事ではないようですね。
2010年4月から2014年3月までの4年にかけて綴られた、ブログをベースとしたエッセイを纏めたもので「著者の成長」が、ネガティブとポジティブのミックスジュース(ネガ多め)として、赤裸々に語られています。4年間の出来事から抜き出した逸品揃い、爽やかなエッセイということになります。

 kindle本は「〇〇の攻略法」、「こうすれば上手くいく」、「稼ぎ方」、「こうして成功した」みたいな感じの、ハウツー本やノウハウ本が多いことに、辟易していた身として、楽しく読ませていただきました。三浦さん、ありがとうございました。
 おこがましい話になりますが
「キラキラ本ばかりじゃなく、苦しいホントの話が知りたい。無いなら自分で書く」
という心境は、私が「公務員のタマゴに伝えたい話」を書いた理由と重なるので、同志と感じ嬉しいです。

 さて、この本、読み終わってみれば、「著者の成長譚でハッピーエンド」とも言えるのですが、リアルで体験していたとしたら、途中で逃げ出したくなるようなシチュエーションがテンコ盛りです。「母を訪ねて三千里」くらいの苦労の連続ですので、読後にはスッキリとした爽快感を感じます。諦めずに良かったですね。と、祝意を伝えたくなります。
 なお、著書の中で、ご自身を若干「M体質」とありましたので、本稿の書き出しは無理やり「ツッコミ三連打」から入りました。翻訳の仕事というか、仕事が無い中でも耐えて、育児の辛さにも耐えて、花開くことができたのも、この「M体質」という特殊技能をお持ちだったからかもしれないですね。
 「仕事が無い」「トライアルに落選」「取引先からの駄目出し」などの際に、気持ちを切り替える著者の姿勢に学ばせていただきました。

 立場もジャンルも異なりますが「売れないKindle作家」として、日々、暗澹たる気持ちで過ごしていますので、三浦さんのしなやかな強さを目指して、売れない日々も楽しんでいきたいと思います。

 なお、続編となる『ママがフリーランスの「映像翻訳者」で稼げるようになってからのお話』も拝読しましたが、もう1回ツッコミます、
「タイトルが長いわ!」
なお、続編の方は、縦書きになったり、章やセンテンスがリズミカルになったり、ネガティブが少なめで、成長と安定が頼もしいと思ったら、やはりネガティブがさく裂したりで、読み物としては、さらにパワーアップしてます。
 ただ、「読み物」として面白いのに、「ハウツー」を期待していた方からのamazonレビューが厳しめなのも、楽しませていただきました。

 そして、勘の良い方はお気づきのことと思います、本日のサムネ画像の意味を。三浦さんは、栃木県から神奈川県に転居したとありました。
 神奈川県で爽やかと言えば、三浦海岸。ということで、三浦海岸の画像でした。



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