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本を書く #シロクマ文芸部

 本を書く度に凹む。
「何故、もっと上手に書けないのか」
すぐに胸の中から答えが湧き出る。
「実力がないからだ」
 それでも本を書くことをやめられない。

『誰よりも失敗してきた。
 誰よりも負けが多い。
 今も負け続けている。

 だけど挑戦したことで、誰かの勝ちを生む。
 だから敗者は、ウイナーメーカーだ。

 負けにも価値があると、挑戦を続ける。
 勝利の夢を見続ける』

と呟いたことがある。

 売上とか利益を考えたら、本を書く度に「負け」を感じている。
 どうしたら「勝利」できるのかわからないまま、書き続け、足掻き続け、駆け続ける。

 稚拙でも下手でも、それが僕の全て。知識や経験、技術を叩きつけて生み出した作品を受け入れる。

 いつか、自分が満足できる本を書けるだろうか。その時、「勝利」を感じることができるだろうか。

 そんな日が来なければいい。
 ずっと敗者で、 
 ずっとウイナーメーカーのままでいい。 

 負けたから、また挑戦することができる。
 この命尽きる日まで、挑戦し続ける。
 この命尽きる時まで、楽しみ続ける。

(本文ここまで)
#何を書いても最後は宣伝
 負け続けた方達への人間讃歌の物語がこちらです。

 




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福島太郎
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