見出し画像

「恋する旅人」 黎明奇譚

 連日著作のアフターサービス的な話で恐縮です。今宵は「恋する旅人」、こちらの本です。

 私の創作物語の中では「一番好評価」と言える作品です。kindle unlimitedで読まれたページ数、☆を付けていただいた数とも1番です(どんぐりの背比べではあります)。

 2年以上前の初期作品ですし、「ノリと勢い」で書いたので「好評価」をいただくことは、ちょっと不思議です。
 もしかしたら、この作品を書いた時期は「ミーミーさん」、「みとんさん」の投稿を毎日読むことで、センスが鍛えられていたのかもしれません。
 本日はお二人の記事を読むことができ、この作品のきっかけになった方からの連絡もありましたので、ちょっと懐かしい気持ちになり、創作裏話をしたくなったのです。

 この作品を書くきっかけの一つは、こちらのショートショートです。

 上の記事を、まず読んでいただけると嬉しいです。読んでいただけない方のために、ちょっとネタバラシをしますと、
『夜中に届いたLINE』
というのがポイントです。物語としては美しく仕上げていますが、リアルな出来事としては
「あぁー、また、酔っぱらってLINEしてきたのか」
という感じでした。もう少し詳しく説明しますと、過去記事から引用します。

「元気ですかー」
一行だけのline。相手は以前、仕事で知り合い、何度か仲間内で食事をした女性からでした。僕は好意を抱いていたけれど、恋にもならないまま、今は郡山と東京で暮らしている。そして、彼女は酔った時だけ、こうしてlineを送ってくることがある。いつもならlineを返し、他愛も無いやりとりが始まるけれど、何だかその日はレスを返す気持ちになれない。
 ピロン。
 頭の中で音が響く。
「紫蘇を枯らして1行lineをする女と、レスを返さない男。離れて暮らす二人」
 こうして「
夢で逢えたら」というショートショートが生まれました。

【お題投稿】彼女の紫蘇が枯れたから

 ということで、「夢で逢えたら」というショーショートを書いたのですが、今度は自分のショートショートにツッコミたくなりました。再び過去記事から引用します。

 しかし「何故、二人は別れたのか。何故、離れて暮らしているのか。何故、紫蘇なのか」という新たな疑問が生まれてしまったのです。わからないことをそのままにはしておけない性分です。
 こうして、自分の疑問を晴らすためだけに、二人の物語を綴ることにしました。せれーのさんが合唱経験者という記事を拝読していたため、「女性は歌が上手い」という設定にしましたが、後は何も考えず「題名のない物語第1話」を書き上げました。
 次の展開は全く考えない、ゴールもわからない、物語になるのかもわからない、そんな状況でした。その気持ちがそのまま題名になりました。

【お題投稿】彼女の紫蘇が枯れたから

 ということで、「夢で逢えたら」というショートショートを補完するために、「題名のない物語」が生まれました。なお、引用元の記事はこちらになります。

 で、先月、久しぶりにLINEが入りましたので、それを機に東京に遊びに行きましたが、宴の場に女性の姿はなく、男子会として開催したところです。

 ちなみに、その女性については「西野」というより「会津ワイン黎明綺譚」に登場する「桃ちゃん」にキャラを重ねさせていただきました。
 こちらの作品です。

 最後にお会いしてから数年経過しており、私は、ほぼ忘れられた存在ではありますが、伝えることができない想いは、今も持ち続けています。

 もう、夢でしか会えないけれど、君の幸せを祈っている。

 何か新規投稿というよりも、過去記事の引用ばかりで「手抜き投稿」のようで、すいません。
 最後までお読みいただきありがとうございました。
#何を書いても最後は宣伝
相手は以前、仕事で知り合い、何度か仲間内で食事をした女性からでした』
 の仕事については、このお話をイメージしてください(ただし、女性キャラは登場しません)。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。