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父であり続けたい
何度か確認していますが「公タマ伝」及び「お仕事三部作」は「架空の物語」になりますので、実在の組織・人物等とは何の関係もありません。なので、今回の投稿のように、背景を説明するような投稿については、あくまでも設定上の話ということになります。
さて、福島太郎は、地方の市役所勤務、50代、離婚経験有、元妻が引き取った娘が二人居るという設定です。以前から投稿をお読みいただいている方「公タマ伝」をお読みいただいた方は、御承知の方もいるかもしれません。
そして、実は「離婚した時期」というのが、「公民館物語」のスタート時期と同時期という設定になっています。
物語の中では触れていませんが、この年の10月に離婚が成立したのですが、その少し前から「別居生活」をしており「妻と子どもとの生活を喪失した心の隙間を埋める」かのように「公民館の平準化」に取り組んだということになっています。
この時の福島太郎の心境として「市民のために」という想いも本気なのですが、同時に抱いていたのが「子どもたちが、将来公民館を利用することもあるだろう、その時のためにも公民館を良くしなくては」という感情です。「父として、子どもたちに恥ずかしくない仕事をしたい」という想いです。「仕事を通じて、父としてあり続けたい」という気持ちです。
この感情は、その後、どの職場に異動しても持ち続けています。筆者が業務を考える際に、未来志向、将来のことを考えることが多いのは、「前例踏襲」を是としないことが多いのは「子どもたちとの離別」を踏まえた「将来の子どもたちのために」ということが、要因の一つかもしれません。
一緒に生活することによる、生活や精神的なサポートをすることができない娘たちに対する「贖罪」のような気持ちを「市民のために」という言葉に置き換えて抱くことにより、職場内で批判や抵抗を受けても、自分なりの考えを持ち、仕事に励むようになったと言えるかもしれません。
そんな「設定」もあり、「公タマ伝」そして「お仕事三部作」は、福島太郎が娘たちに贈る「一緒に生活はできなかったけど、君達のことを想いながら、お仕事を頑張ったんだよ」という「父」としての気持ちを伝える話でもあります。
このような背景もあり「公タマ伝」の売上げから生じる「ロイヤリティ」について、離婚した女性やその子どもたちのために活動するNPO団体に寄付することにしたのです。
また、下の娘が20歳になり「養育義務」を終える本年6月を一つの節目として「公務員のタマゴに伝えたい話」を発刊したかった背景でもあります。誕生日には少し遅れてしまいましたが、就職した上の娘、20歳になった下の娘に書籍を贈ることができたことを安堵しています。
ということで「公務員のタマゴに伝えたい話」は、「父としてあり続けたい」と考えていた罰1男による「父の仕事を娘たちに伝えたい話」でもありました。
偶々ですが、公民館物語を書き終え「太郎さんの独り言」が100本目の投稿という節目のタイミングでしたので、まる秘的な設定を明かしてみました。
なお、拙著を読んだ娘たちの反応は、今一つでした。まぁ、父親なんて、そんな役割でしょう。
今回の話とは、全く関係ありませんが「お仕事三部作」という表現は、伝わる方は伝わるであろう「ダブルミーニング」になっており気にいっています。
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