日本ワイン歴史マイスター講座 感想
11月から山梨県立大学 地域研究交流センターさんが主催する表記オンライン講座を受講しています。全6回のうち4回の講義が終了しましたので、簡単な振り返りの原稿です。以前、こちらの記事で投稿した内容の続編となります。
はじめに、私が本講座を受講した背景について、少し説明をさせていただきます。私が住む「郡山市」も含め、ここ数年、福島県内には複数個所の「ワイナリー」が生まれようとしています。ある意味では「福島ワインの夜明け」とも言える状況にあります。
また、その背景にあるのは、東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所という災害からの復興ということがあります。
このような中、直接的な事業者ではないものの、市役所職員として「ふくしま逢瀬ワイナリー」の立ち上げに関わった経緯があり、ワインについての学びを深めようと考えたところです。
講座を受講しての感想として、まず目から鱗が落ちたことが、『山梨に代表される日本ワインは官民連携事業だったのか』という、初歩的な気づきでした。概念として明治期の殖産興業については、官が口火を切り、海外からの知識と技術を導入しているということは知識としてありましたが、「日本ワインよお前もか」というのが驚きでした。なんとなく、山梨のワインは行基様のいた平安時代から受け継がれ、自然発生的に産業化したようなイメージを抱いていました。
また、黎明期ならではの艱難辛苦があり、それに対する不屈の努力があり、100年以上をかけて今日の「日本ワイン」の隆盛の礎となった先人たちに深い敬意を感じたところであり、当時のワイン事業を支えたのが、国家観を抱いていた方々ということに感銘を受けたところです。
疑問というほどのことでは無いのですが、漫画「美味しんぼ」における表現もあり、日本ワインの評価が高まったのは、平成以降のようなイメージを抱いています。本講座とは直接関係するものではありませんが、「この評価を変える」背景にはどのようなことがあったのか、今後の「福島県におけるワイン産業・ワイン文化」の隆盛に向けて、学びを深めたいと考えたところです。
なお、当郡山市においては、明治初期に行われた「安積疏水の開さく」と「安積開拓」が近代都市の礎となったとされており、一層、明治期の開拓者への想いを強めているところであり、私は神奈川大学で学びを深めたことから、ワインと横浜の関わりなども興味深く拝聴しています。
最後に宣伝となり恐縮ですが、当郡山市にある「ふくしま逢瀬ワイナリー」をモデルとした小説を電子書籍「元宮ワイナリー黎明奇譚」という名称で発刊しています。本講座での学びを、ここのワイナリースタッフとの交流で生かしてまいる考えです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
さて、この原稿は「山梨大学」から
『本日講座を欠席された方は、講義録画をご視聴いただき、
「本日の講義を観た感想と自身が得られた知識及び疑問点」について800字以上でまとめてください。フォーマットについては問いません。提出期限は、12月19日(土)です。』
とのメールをいただき作成したものになります。大学に課題をメールで送信後、すぐに返信がありました。
『講座欠席者に対しての課題提出でしたが、提出いただきありがとうございます!』
太郎はリアルタイムで講座を受講しましたので、課題提出は不要だったようです。
こんな間抜けな人間でも生きていける日本は良い国だと思うのです。
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