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阿武隈川も美しいのです

 昨年末から「福島県金山町」を訪問しては、只見川の美しさに見惚れながら、拙い写真を投稿したりしていますが、福島県には阿武隈川もあるのです。

 サムネ画像をはじめとした阿武隈川の写真を何枚かアップします。2022年1月に撮影しました。

漕艇場付近
漕艇場付近
ちょっと山も仲間に入れます

 ということで、これらの写真は拙著「光長るる阿武隈川」という作品の表紙や作中写真に使うために福島県二本松市から北上して、宮城県の阿武隈川河口付近の海を撮影したものになります。

 記憶が曖昧ですが、1月15日に「朝焼けの阿武隈川」を撮影したいと考え、周囲がまっ暗な朝のうちに二本松市(旧東和町)の阿武隈漕艇場に向かいました。ところが、イメージしていたような朝焼けの風景を撮影することができず(最後の4枚が失敗作です)、衝動的に海を目指しました。

 何か意味があった訳ではなく、川が海に行き着く姿を見たくなり、そして達成しました。ちょうど海に着いた時間帯に「光流るる阿武隈川のあとがき原稿」が酎愛零さんから送付されてきた偶然に吃驚させられました。

 この日撮影した写真を本の表紙に使おうと思案しましたが、どうもしっくり来るものがなく、翌1月16日も阿武隈漕艇場を訪れて、サムネ画像のように「キラキラした水面」を撮影しました。この日は早朝から昼過ぎまで川辺と車の中を行ったりきたりしており、誰にも見られていないから良いようなものの、不審者として通報されても言い訳できない動きだったことでしょう。

 ということで完成した作品がこちらです。

 表紙は加工してあります。
 この作品でお気に入りなのは「高村光太郎先生」へのオマージュを使わせていただいていることです。
 
 何と冒頭で高村光太郎先生の「樹下の二人」という詩を丸々掲載しています(著作権は切れていますので法的には問題がありません)。

 その他にも高村先生へのオマージュを組込みながら最後は「川辺の二人」というエピソードで締めています。私の中では「会心」に近い展開でした。ある方からのレビューで
「何が書きたいのか、意味がわからない」
という内容があった気がします。私としては「人間讃歌」というテーゼへの挑戦であり、特に「挫折からの再生」「夢を諦めない姿勢」を表現したく挑戦したのですが、作品だけで伝えきることができず残念です。
#何を書いても最後は宣伝
 この「光流るる阿武隈高地」は、「夢見る木幡山」と同じ「福島県二本松市(旧東和町)木幡地区」が主要な舞台になっています。

 直接的なお話の繋がりはありませんが、小さな町の二つの物語を応援していただけたら嬉しいです。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。