【駄文】溶接のおはなし
過日、こんな投稿をしました。
その後、溶接のことについて、少しネットサーフィンをしていたのですが、何とメソポタミア文明から、小惑星探査機はやぶさまで受け継がれている技術ということを知り、つい、この本をポチってしまいました。
もう、題名がそのまんま「溶接のおはなし」です。18日の昼に注文して19日には届いているという、流通業界の恐ろしさ。何と言う恐ろしい時代なのでしょう。しかも、プライム会員ということもあり、送料0円。
いいのでしょうかこんなことで、という疑問もありつつ、その利便性を享受することには、何のためらいもありません。早速、パラパラと捲ります。
おっと、その前に本書の帯についてご紹介します。
「好奇心が知識に変わる この一冊 日本規格協会」
残念ながら、齢51を超えた身ですので、知識に変わるかは、はなはだ疑問ではありますが、何とも心をくすぐるコピーです。勉強させていただこうではありませんか。
いやいや、初っ端からしてやられました。ネットで収集した情報で、弥生時代の銅鐸とか、奈良や鎌倉の大仏、刀などに溶接の技術が使われていることは、ざっくり掴んでいました。その上で本書を手にしたわけですが、まさか、冒頭に古事記、日本書紀が来るとは予想していませんでした。
鬼が「金棒」を持っているのは、鉄製品やそれを産み出す技術の象徴、鬼が赤いのは製鉄をする際の火の象徴という話は、何かで読んだ記憶がありましたが、まさか、「天野岩戸」や「八岐大蛇」まで、製鉄と関連しているとは予想もしていませんでした。
文明を発展させた発明ということに関しては諸説あるところですが、産業を発展させた「技術」ということに関しては「溶接」と言えるのかも知れません。まぁ、溶接という技術に内包されるものが多すぎますので、この言葉をどのように認識するかにもよりますが、『紀元前3000年から現在、そして未来に」、「神話から近代産業」と考えるのが、夢がある気がします。
本日はノルマ的な投稿は終えているのですが、つい興に乗り「溶接のおはなし」についても稿を起したくなりました。
この「日本規格協会」では「おはなし科学・技術シリーズ」として、金属関係を中心に似たような書籍を発刊しているようです。いろいろな好奇心をお持ちの方々がいるのですねぇ。
本書を容易に手にすることができたことも含め、良い時代にいることを実感しました。
なお、昨夜「恋する旅人」を購入した同僚から「水の話が面白かった」という感想をいただきました。リップサービスとは言え、有難く嬉しいものです。私の職場の方々は、優しい方が多いので、「貶す」ことができず、ほとんどノーリアクションです。