放蕩息子は何処へ消えた #創作大賞感想
こちらの物語が完結しました。
感想文を書こうとしたら、下書きが二度消えました。私の入力の仕方に問題があるとは思うのですが、がっかりです。
しかし断言しましょう、このお話を読んだ方はがっかりすることなく「非常に満足した気分」になるであろうことを。
私の感想として
「創作大賞2024 #ファミリー小説部門は 、本作が優勝です」
という一言に尽きます。
残念ながら「ファミリー小説部門」が無いので、「ファンタジー小説部門」でのエントリーのようです。エントリーしている部門のマッチングがどう影響して評価されるかはわからないですが、花さんの「夢と鰻とオムライス」は、小説としての完成度が素晴らしく高い作品です。
・登場人物の設定が上手です、全く無駄がなくそれぞれが必要な役割を果たします。
・主人公の葛藤に共感し、成長に爽快感を抱きます。
・主人公の成長譚であり、周囲の方々が一歩踏み出す群像劇でもあります。
・料理に代表される小道具の使い方が実に実に匠です。
・全体を通じて描写が巧みです。心理描写・風景描写とも実に自然な形で読者を引き込みます。ワイナリーの場面が特に秀逸な描写です。
・地の文と会話のバランスも心地良いです。とても読みやすく、読者に優しいです。
と良いところばかり申し上げて恐縮ですが、
「だ、誰にだってこんなに褒めたりしないんだから。こ、この作品だけ特別なんだから、勘違いしないでよね」
ということはお断りしておきたいと存じます。
御存じの方もいらっしゃると思いますが、花丸恵さんは「創作大賞2023」でも入賞している実力者ですし、他にも様々な文芸での受賞歴もありますので、かなりプロに近い方とも感じています。本作はその実力を発揮されただけということかもです。
また私は今年5月と6月の「noteイベント」でリアルで花さんと交流させていただいたこともあり、花さんの作品に好感度が高いということは否定できません。
しかしそんな背景を抜きにして、一人の読み手として「夢と鰻とオムライス」は非常に楽しませていただいた作品であり、大げさではなく「志賀直哉先生」の作品を読んだ後のような
「これが小説というものの凄さ、素晴らしさか」
という、小説の真髄に触れたような満足感を抱くことができました。
花さん、素晴らしい作品をありがとうございました。
大事なことなので何度も繰り返しますが、私の中で
「創作大賞2024 #ファミリー小説部門は 、本作が優勝です」
なお、私からはタイトルには入れなかったものの、良い味わいを魅せたプリンに助演俳優賞を贈ります。
#何を書いても最後は宣伝
なお本作と同じ領域の「ファンタジー小説部門」に私はこちらの作品をエントリーしています。
しょうもない話ですが、お赦しください。
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