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なるほどです  #創作大賞感想

 たおたおさんの「新米メイドは男装令嬢のお気に入り」を一気読みしました。

「なるほど、ライトノベルとはこういうものか」
「なるほど、このタイトルの意味は」
「なるほど、こういう書き方もありか」
などなど、刺激的なギミックが多く「34話」を一気に読まされました。

 最初に感じたのは、古い漫画「生徒諸君みたい」ということでした、田舎から出てきた爽やかな娘が、破天荒な性格と態度で周囲の人間を魅了していくからです。
 とは言え、現代の小説ですから特段の「主人公補正有り」で、ファンタジックな展開が続きます。多少のご都合主義も小気味良く、リズミカルな印象です。

 全て一人称で、場面が変わるごとにそれぞれの登場人物目線で語られる物語は、これまで読んだことがなく最初は面くらいましたが、それも作者が仕込んだギミックを活かすためと、感心させられました。

 昨年応募した作品をリライトしているとのこともあり、全体的に読みやすいのも好印象でした。
「あれっ、回収してないギミックもあるのでは」という疑問も少し感じましたが
「なるほど、読者のご想像にということか。それとも続編への仕掛けなのか」
と、まんまと納得させられてしまいました。
 

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