【駄文】Best shot ‼
花漫画課家として、キチュ子の日常や色々な花キャラをnote界で活躍させるとともに、インスタ・BASE・Twitterなどで、幅広く活動されている「森田はぐみさん」、はぐちゃんにイラスト作成をお願いするにあたり、過去の写真データを漁りましたので、写真に纏わる話をツラツラと綴りたいと思います。今月に限りはぐちゃんが「格安で」イラストを作成していただけるという記事については、こちらからです。(はぐちゃんには、今も使用している私のアイコンも作成していただきました)
さて、駄文本文です。私は2010年4月から2012年3月までの2年間、東京で暮らしていましたが、東京に行く前に、叔父から言われた言葉が、実に印象的でした。
「東京は、金があれば面白いところだよ」
というものです、これは様々な場面で実感したところでしたが、想定外の面白さとしては、「著名人がいたるところにいる」ということもありました。多くはイベント等で、遠くから生の姿を見るレベルではありましたが、稀にお話しする機会もあり、東京生活の彩りとなりました。
私の場合は「メジャーでありながら競技者が少ない」柔道という世界に足を踏み入れていたので、細いご縁が繋がり、世界レベルの柔道選手とお話しをさせていただいたこともあり、とても良い思い出です。そのような機会を得た場合、私は失礼がないようにお断りしながらも、積極的に「2ショット写真」をお願いしていました。田舎に戻ればそんな機会は得難くなりますので、なるべくチャンスを逃したくない、と考えていたのです。御迷惑をおかけしないよう、SNSでの公開はしていませんが、世界レベルの選手たちとのショットは、大きな宝物です。
これらの宝物の中でも、感慨深いのが「有森裕子さん」との2ショットになります。柔道仲間とのご縁で、10数人の聴衆による有森さんの「ミニ講演会」のようなイベントに参加した際に、撮影させていただいたのです。
実は、この有森さんとの2ショット写真をトリミングして、顔写真にしたものが、以前の「note」や「amazon」のアイコンに使用していた写真なのです。隣に有森さんがいたので、ちょっと嬉しそうな、照れたような表情をしているのです。決して「ドヤ顔」をしているわけではないのです。
その数年後、私は福島県に戻っていましたが、有森さんが福島県猪苗代町のマラソン大会に、ゲストとして来県する機会がありました。私がランナーとして大会に参加したところ、有森さんは非常にフレンドリーに参加者との写真撮影に対応されていましたので、再び御一緒に撮影させていただきました。
さらに翌年、有森さんは福島県三春町の大会にゲストとして来県していました。3枚目の2ショットをと考えたのですが、この時は他の参加者に圧倒されて、チャンスを得ることができないまま、レースに挑みました。そして、アップダウンの激しいコースを瀕死の状態で乗り越え、最後の1km、嫌がらせのような登り坂を迎えました。
見上げるだけでウンザリします。入賞なんかは考えていませんので、力を抜いてもよいはずなのですが、何故か走っているときには、そういう考えになることができず、重い体を精一杯動かそうとしました。
すると、山の上の方から声が聞こえます。
「がんばれー、もうすこーし。ラストスパートォ」
有森さんがランナーたちに声をかけています。炎天下の中、大声でエールを贈ってくれています。これで力を出さなければ、ランナー失格です。私はペースを上げ、周囲にいた方から抜け出して、単身、有森さんに近づきました。
「一緒に写真を撮っても良いですか」
ゼーゼーとした落ち着かない呼吸のまま、有森さんに話しかけました。記録用に持っていたスマホを使い、戸惑う有森さんの横に立ち、断られなかったことを良いことに、2ショットを自撮りしました。
戸惑っていた有森さんも、登り坂でペースを上げ、瀕死の状態だった私も「笑顔の写真」が残りました。二人とも、笑顔がちょっとぎこちないのは、御愛嬌というものでしょう。お見せできないのが残念です。
このような経過があり、私のスマホには東京、猪苗代町、三春町での3枚の「有森さん」との2ショットが残されているのです。これらが、私のベストショットです。
という捻りの無いオチでは、ウッセイヒトを名乗るわけにはいきません。
この経験で味を占めた私は、「Qちゃん」がゲストで参加された富岡町のマラソン大会でも、同じ作戦を敢行し、Qちゃんとの2ショット写真を手に入れました。もちろんQちゃんも笑顔を浮かべてくださいました。銀・銅メダリストである有森さんではなく、金メダリストである、Qちゃんとの写真が私のベストショットです。
と、いうことでもなく、どんな有名人と一緒に撮影した写真よりも、2人の娘と一緒に撮影したショットが、大切な、大切な宝物です。私の人生のベストショットです。
そのベストショットを、はぐちゃんにイラスト用見本として送りました。どのようなイラストになるのか、楽しみです。
有森さん、アテ馬のような展開で申し訳ありません、失礼いたしました。
有森さんが、三度福島県に、今度は郡山シティマラソンに、ゲストとして来ていただけることを楽しみにしています。
その時は有森さんとの2ショット写真は我慢しますが、それまでに、完走できる体を取り戻せるよう、健康作りに励んでいきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。是非、こちらの著作もお読みいただきますようお願いします。