見出し画像

ドラクエ4コママンガ劇場の思い出

ドラクエ3のリメイクが発売されましたね。僕もドラクエで義務教育を終えた男なので久々にやりたいなーと思ってるんですが、そんなことよりドラクエ公式が大変懐かしい企画をやってました。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場……ドラゴンクエスト4コママンガ劇場じゃないか! 柴田亜美先生、今でも当時のもりそば(武闘家)やうおのめ(賢者)を大事にしてくれてるのが嬉しいですよね。

ドラクエ4コマのことを考えるとあまりの懐かしさに脳の一部がカーッと熱くなるのを感じます。僕の小学生時代の漫画体験というのはこのドラクエ4コママンガ劇場と濃密に結びついています。コロコロよりボンボン派、という話はオタクの定番ですが、僕はそれ以上に「ガンガン」「ギャグ王」派でした。

なんなんじゃそりゃというヤングのために説明しておくと、当時のエニックスはドラクエなどのゲームを作るだけでなく出版部門も持っており、ゲームを題材にしたアンソロジーギャグ漫画をたくさん出していました。ドラクエ4コマが一番有名ですが、マリオの4コマとかモンスターファームの4コマとか他社の作品も扱ってた。僕はスターオーシャンとゼルダの伝説の4コマも買ってました。ああああああああああ懐かしいいいいいいいいいいいい!(発作)

そんでそのマンガを描いてる作家さんというのはエニックス独自の先生がほとんどで、読者投稿のドラクエ4コマ(番外編)から本体の枠を勝ち取り、その後ガンガンやギャグ王といったエニックス刊行雑誌でのオリジナル作品連載につながっていくという流れがありました。『南国少年パプワくん』とか『魔法陣グルグル』とかはその流れで大成功した希少な例。

ドラクエ4コマは『ドラえもん』と並ぶ僕の漫画体験の原点なんですが、人生でもあんまり人と話す機会がなくてずっと心の神棚に飾られていました。その一部を衝動的に引っ張り出してみます。

衛藤ヒロユキ

ご存じ『魔法陣グルグル』の作者。ドラクエ4ばっか描いてた。「ふんどし!」が有名。「死ねコンジャラー」とかも好きだった。

真顔の描き方が面白くて大好きだった。シュール系のギャグというか、「ボケるときヘラヘラしない」みたいなお笑いは衛藤ヒロユキに教わったかもしれない。グルグルの単行本は何度引っ越してもずっと持ってきて本棚に入れています。

牧野博幸

ドラクエ4コマ史上一番の天才だと思ってる先生。画力もギャグもずば抜けてた。4コマのタイトルが映画とか音楽とかの引用だったりして洒落ているのもめちゃくちゃ好きだった。ちょっと気の利いたことを言いたがるとか少し哀愁を感じるものに惹かれたりとか、僕の感受性の形成に絶大な影響があったと思う。かわいいデフォルメ絵とシリアスな絵のギャップで笑わせるのとか、表現は少年誌的なのに大人っぽい技術がある感じもすごかった。

ギャグ王でやってたオリジナルの『勇者カタストロフ』もめちゃくちゃ面白い。これは復刊されて今でも読めるのでおすすめです。牧野博幸が柴田亜美、衛藤ヒロユキ級に売れなかったの、今でもなんかの間違いだと思ってる。日本最高のギャグマンガ家の1人。

新山たかし

ドラクエ4コマにおけるお色気担当。少年誌としては攻めたエロネタで(多分)多くの少年から支持を集めていた。大人になってから、全く同じ絵柄で18禁のドラクエ同人誌を出していたことを知ったときは夢が叶った気持ちになりました。私もまた先生に性癖を狂わされた作品のひとつです。

今見るとただエロいだけじゃなく、かわいらしさや愛嬌があるのがよかったんだなと思う。オリジナルの『半熟忍法帳』も好きでした。あるとき母ちゃんにエロマンガと勘違いされて、「これは違う」と言ったけど自分でも何が違うのかわかんなかったのもいい思い出です。


他にも夜麻みゆきとか魔神ぐり子とか坂本太郎とかの話もしたいんですが、キリなくなりそうなのでまたの機会に……。ドラクエ4コマ系のアンソロジー、「ガンガン編」とか「1Pコミック劇場」とかバリエーションも無限に出てて全部100回くらい読んでました。もう実家にもほとんど残ってないので頼むから電子書籍で復刊してほしい。ある意味、ゲーム本編以上にかけがえのない青春でした。

以下、マシュマロ返信です。


ジグソーパズル配信が助かりました

ここから先は

982字 / 3画像
この記事のみ ¥ 100

こちらはただ投げ銭をするだけの「チップ」という機能です。いただけた分だけnoteの活動に割く時間を増やせるので大変助かります。(メンバーシップに入ると有料記事が読めるなど多少見返りがあります!)