「どこかにマイル」で目的地を決めずに旅行してみた~博多・下関編~
先日言っていた「どこかにマイル」で妻と旅行をしてきました。行き先を選べないけどお得な航空券がもらえるやつ。
出た目はいくつかの候補の中でも特に行きたいところのない「北九州空港」だったのですが、結果的にとても楽しい旅になりました。地元民の皆さんなどにおすすめしていただいたマシュマロと合わせて紹介させていただきます。
1日目 北九州空港~博多
16時前に北九州着。僕は過去に2回来たことがあります(取材と旅行)。あんまり旅行とか行かないのになぜか北九州に縁がある人生。
そして速攻で博多に向かいます。なんで北九州空港来たん、というルートも「どこかにマイル」ならでは。
とりあえずの長浜ラーメン。以前妻と九州に来た際は「元祖長浜屋」に行ったので今回はナンバーワンにしました。屋台の名残を感じる素朴な豚骨ラーメンという感じ。観光地的なノリでなく、空いてる店内でビール飲んでる地元のおっちゃんとかと一緒に気楽に食べられたのがよかった。そういうラーメンだと思う。
昨年復活したらしい屋台街にも行ってみた。情報っ食いとして一度は行きたかったやつ。こういうとこは雰囲気重視で味とかはあんま期待できないのかと思ってたけど、謎の焼き小籠包とかひねりの効いたメニューもあり、普通においしかった。隣では香港から来たという兄ちゃんが1人で永遠に飲んでた。過度に混んだり騒がしかったりすることもなくのんびりできてよかったです。
余談。初日はバタバタするし博多はエアビーとかの宿も高かったので適当なラブホに泊まったんですが、DJがホテル内配信でビンゴ大会とかやってる謎のホテルで面白かったです。ビンゴした客と内線で通話とかするんだけど、なんか常連ばっかで「おー久しぶり。最近腰の調子どうなん?」みたいな世間話しててわろた。いろんな世界がある。
2日目 唐戸市場~海響館~下関
2日目は高速で一気に山口県に移動。
定番みやげの通りもん、最近は生産数が少なくなっていて北九州のほうでは売ってないらしい。ので途中のSAで購入。鳥インフルで大量のニワトリを処分した結果、卵が足りなくなってるらしい。
お昼は地元民のマシュマロ(後述)で「観光客に魂を売った」などと言われていた唐戸市場へ。平日の昼だったので市場はもう閑散としていたけど、食堂だけまんまと吸い寄せられた観光客で混雑していた。刺身定食を頼んだらそこそこレベルの刺身となぜか大量の野菜天ぷらがきた。妻は「いもの天ぷらが一番うまい」と言っていた。そういうのも観光旅行らしい風情でよい。
その後、市場の隣にある水族館「海響館」に行きました。水族館が好きなので。
この水族館、展示に色々と工夫があってかなりよかったです。説明文とかも楽しく読めるようにポップな演出になってて、地元のふぐとかも「なんかかわいい~」くらいのテイストで楽しめるようになってる。めっちゃ好感の持てる水族館でした。
夜は川棚のホテルに移動。途中、めっちゃ山道になり真っ暗な中を地元の車がビュンビュン飛ばしていて最終的に鹿が出た。山口ってすごいなと思った。
人生初、ふぐのフルコースを食べました。北九州行きが決まった時点で「じゃあ下関でふぐ食うか」となったので、実質旅のメインイベント。
淡白だけど上品なふぐ、確かにおいしかった。が、どこまでいっても淡白で上品でポン酢味なのでぶっちゃけ言うと後半は飽きる。あと丸ごと1匹堪能できるフルコースなので骨とかも多い。これは日本酒のつまみとして味わうのが至高の料理なのだなあ、としみじみ思う膵無しなのであった。
3日目 瓦そば~角島ドライブ
ホテルの朝食バイキングをたくさん食べる。酒を飲まなくなってよかったことのひとつは、二日酔いがないので朝ごはんをモリモリ食べられるようになったことだ。膵臓がなくなってよかった~。
下関は「菊川そうめん」も名物として知られているらしい。朝食バイキングにもあった。そうめん好きなのでどうしてもそれも食べたかったので食べた。お腹いっぱいになった。なおこのあとの予定は「瓦そばを食べる」である。
さすがに腹いっぱいなので時間潰しに近くのスーパーへ。併設のスロット屋でジャグラー打ったら2人とも1000円で当たって瓦そば代を稼ぐことに成功。どっか出かけたときに1000円だけジャグラー打つやつをよくやるんだけど、妻の勝率がマジで異常なので私は店長ボタンの存在を信じるに至りました。
元祖瓦そばのたかせへ。同じく名物らしいうなめしは鹿児島産うなぎで、パリッとした焼き加減に西を感じました。
なんで瓦で焼くねん、という話ですが、合戦中の兵士たちが身近な瓦で肉や野菜を焼いて食ってた、ってエピソードが由来らしい。上側の柔らかい茶そばをあったかいつゆにつけて食べ、最後にパリパリになった下側を食べる。甘辛の牛肉や錦糸卵、味変のレモンともみじおろしなどがアクセント。風味のいい茶そば、濃いめの肉そば的な味わいに、おこげ部分とかは上海焼きそばっぽくもある。いろんな料理のキメラっぽい味で面白かった。
声に出して読みたい日本語
絶景が有名な角島へドライブ。なげー橋があってでけー海がある。宮古島とか沖縄の古宇利島行ったときも長くてでけー橋と海がありましたが、こんなんなんぼあってもいいですからね。
角島で「ウチは本物の食材しか使ってないから」などと美味しんぼみたいなことを言ってる大将が寿司を売ってたので買う。唐戸市場の魚より市場っぽくてうまかった。大将は「Googleレビュー書いてくれたらジェラート無料であげるよ!」とも言っていたけど、なんか必死だなと思ってしまったのでやらなかった(ジェラートはうまそうだった)。美味しんぼみたいな本物おじさんさえそんなことにさせてしまう資本主義を恨みました。
夜は海沿いのヴィラでBBQをした。結局この日ずっとなんか食ってたけど膵臓がなくなってからご飯をいっぱい食べれるようになったので大丈夫だった。膵臓がなくなってよかった~。
ネコが食いもん欲しそうに寄ってきたんだけど、宿のおじさんが「中入ってきちゃうからダメ!」と笑顔でブチキレていて現実はシビアだなと思った。各地に生命があり、生活がある。旅とはそういうことを知ることである。
4日目 山奥飯~ドライブインみちしお~資さんうどん
最終日、一時的にすごい雨。山の中のご飯屋さんに行く。自然の川でテントサウナができる施設もあったんだけど、天候的にやらなくて正解だった。
何気にここのご飯が一番おいしかったかもしれない。新鮮なヤマメも鶏もうまかった。おすすめです。
その後、貝汁が有名な「ドライブインみちしお」へ。
大量の貝と大量の砂が入った荒々しい貝汁でした。海の町の食堂の味がしてよかった。併設の温泉も平成の健康センターの風情があるお風呂でよかったです。
最後に僕の希望で壇之浦PAに。水曜どうでしょうで深夜バス続きで精神がおしまいになった大泉さんたちが「寝れないんだよ~」と悲鳴をあげた伝説の「壇之浦レポート」で知られる地です。
なんもないとこなのかと思ってたけど関門海峡を一望できる大きな展望デッキもあって、観光地的にもいいとこでした。夜景とかきれいらしい。
それから北九州に戻って資さんうどんで締め。以前、亀戸組で九州旅行した際にも寄った空港通店。前と違ってタッチパネルで注文できるようになってた。
先に航空券が決まってそこから予定を立てる旅行、結果的にとても楽しかったです。こういう機会がなければ一生行かなかったであろう場所や知らなかったことがたくさんあった。計画を立ててくれてたくさん運転もしてくれた奥さんありがとう。JALさん、「どこかにマイル」の案件あったらください。
参考資料:昔書いた北九州のPR記事(膵臓あり)
以下、大量にいただいた現地のおすすめ情報のマシュマロ返信です。ガチ現地民の方からのおすすめも多く、こっちのほうが有益な情報かもしれません。
※10月21日18時~、一定期間タイムセールで100円にしておきます
北九州関連おすすめ
資さんうどん(もつ鍋うどん)、シロヤのサニーパン
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