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道の写真だけで地理を当てるゲーム「ジオゲッサー」の世界大会が超人の集まりすぎた件

先日、Googleストリートビューを使った場所当てゲーム「GeoGuessr(ジオゲッサー)」のeスポーツ世界大会が行われていたのですが、その大会が面白すぎました。

自分はスト6きっかけで見てるなるお氏が案件でウォチパをしていたので知りました。ジオゲッサーのスーパープレイは以前RTAinJapanで見てその異能力者っぷりがめっちゃ面白かったんですが、世界大会は1対1の対戦になっていてルール設定など含めてマジでスリリングなスポーツになっていた。超面白いので騙されたと思って動画を見てみてほしい。

ジオゲッサー自体は有名なゲームです。Googleストリートビューでランダムな場所が表示され、写真から得られる情報をもとにGoogleマップ上の場所を特定するゲーム。「ここどこだ~?」って言いながらカチカチストリートビューを移動していって、「西郷隆盛の像があるから上野だ!」とか「自由の女神があるからニューヨークだ!」とかですね。無料でもプレイできます。

一般人が普通に遊んでも道の看板に「○○市」って書いてあるのを見つけたりした瞬間の嬉しさとかがあって楽しいゲームですが、トッププレイヤーは次元が違います。世界のあらゆる言語、看板、建物などからすぐに国を特定できるのは基本スキル。何にもないサバンナみたいな写真でも生えている木や太陽の位置から瞬時に大陸やおおよその国などを高精度で割り出します。

国によってはストリートビューを撮影しているGoogleカーの写り込みとか画質とかに特徴があって、そこから国を特定する「カーメタ」もある。上記動画のガチ勢たちはなんか地面の角度(?)とかも見て、出題から1分に満たない時間で世界のどの地点なのかを数キロとか数百メートルの単位でビタ当てしたりしてました。意味わからん。「実家だったのかよw」とかツッコまれてたけど実家周辺ですら数十秒でそんな正確に地図の位置押せんて。

「地面師」とか言われててわろた

公式の解説も秀逸でしたが、上記ウォチパだとガチ勢たちの超絶プレイにヤムチャ視点でのツッコミがたくさん入ってて余計楽しかったです。RTAinJapanのときのコメ欄を思い出した。案件なのに予定時間過ぎても夢中で見ちゃってるとことか、ピースフルな雰囲気を感じました。

世界大会は公式でも遊べる「Duel」モードという対戦形式らしいのですが、ルール設定もよくできていました。お互いが正解だと思う地点を選んで相手より近くを選んだ分だけダメージを与えられるというものなんですが、ラウンドが進むごとにダメージが0.5倍ずつ増えていくという仕様です。なので終盤になるほどわずかなミスが命取りになる。

また、1問の制限時間は60秒なんですが、片方が回答したら強制的に相手の残り時間が15秒になる。なので相手に時間攻めをするために自分が速攻で回答してしまう「即ゲス」という戦法があったりする。全然わかんないときに大外しを避けるため間をとって海とかに印をつける「海ヘッジ」とかいうリスクヘッジの技術がある。用語が面白い。

対戦形式も普通にストリートビューを動かせる「Moving」、その地点から動けず周囲だけを見られる「NoMoving」、視点すら動かせない完全な1枚写真のみの「NoMovePanZoom」という3モードがある。「NMPZ」はさすがに大陸レベルで外すリスクも高くて、最後まで決着がつかなかったときにやるPK戦みたいなニュアンスも感じました。

決勝戦がめちゃめちゃ神試合と言われていたのでそれも見ました。上記動画の7時間22分ごろから。

なるおウォチパでも「優勝候補」「神ンキー」と崇められていたBLINKY選手がすごい。なんか知らんけど写真みて15秒後くらいには国だけじゃなく町とか村レベルまでビタで捉えてくる。謎すぎて笑いました。往年の羽生善治や藤井聡太の将棋を見ているような圧倒的な強者の華があった。俺はさ~こういうのが大好きなんだよォ~。

ただし、ラウンドが進むごとにポイントが倍々になっていくというルールの妙味が活きてきて、致命傷を食わずに粘っていくと相手にも一発逆転のチャンスが生まれてくるというのがまた面白い。イチかバチかの「即ゲス」を仕掛けるかどうかという駆け引きも出てくる。情報の多い都会だとわずかな時間でも特定が容易になるので即ゲスは不利になり、情報の少ない田舎だとその逆とかもある。よくできてる。

場所当てゲームのジオゲッサーでこんな熱い戦いが起こるんだなあ、と地理とか地図とかが全然ダメな自分もすっかり感動してしまいました。楽しいね。

以下、マシュマロ返信です。


劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズでおすすめはありますか?

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