へし折れ、おれ、彼らの、鼻骨

彼らの神は今おっ勃っている

薬缶から髄液が 

ぶくぶくぶく

と吹き出し

警笛を鳴らし

干からびた手で棍棒を握り

自殺者を小突く快楽者たちは

変態と呼ばれる賢者をムショに入れるのもお手のもの

死人に口なしなら生者に脳なし

或いは点と線を結ぶペンなし

クソ野郎

へし折ってやる

神なき変態のおれは

ゴキブリの這う路上で安眠できる

完璧

形式

知ったことか

彼らは占い師の糞の色を見事言い当てる占い師になりたいがために

退屈な凶気のキャッチボールで

くたくたになって

肛門から流れる血を拭くように

喋る

街で立つ女

夜に刺す男

大口を開けて笑いながら蟻を潰す

山師

ナメているのは

おれか

彼らかを

きっちり見極めるより

重要なのは

息をしている間

彼らを遠ざけること

どうしても近づくってんのなら

へし折ってやる

耳殻のこぼれ落ちたその穴に

叫喚を突っ込む















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