毎朝10分でわかる海外ニュース 2023年4月10日
【本日の独り言】
みなさまおはようございます。
イースターホリデー中ということもあり、本日の記事の取り扱いは少なめ。
スーパーやお店はどこもお休みで、天気も良く、のんびりと家族で過ごす時間としては最高の季節でもあります。
近所の公園に散歩したり、友人を招いてランチ会をしたりと束の間の休息を楽しみます。
【金融ニュース】
雇用統計が堅調であったため、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まり、政策に敏感な国債は下落し、2年物の利回りは再び4%を上回りました。米国株式先物は、景気後退への懸念が緩和されたことから、早期終了前に上昇しました。
3月の雇用統計で労働市場の回復力が示され、FRBがより制限的な政策を取る可能性が高まったため、S&P500種株価指数は上昇し、2年債利回りは15bp上昇の4.02%となった。雇用者数は20万人を超え、賃金上昇率は鈍化し、失業率は低下した。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネージャー、ジョージ・シポローニ氏は、「今回の給与所得者情報は、雇用市場が堅調に推移していることを示すものだが、予想に対する給与所得者数の増加の大きさは、Fedが劇的に方向転換するほど大きなものではない」と述べています。「賃金の伸びは予想通りだった。FRBが現在の路線から外れるようなことは、ここにはあまり見当たらない。"
【ヘッドライン流し読みニュース】
■アジアの銀行は安全だと考える投資家を誘致している
・米国が主導する銀行の混乱は、中国やアジア地域の新興国がその影響を乗り切るのに有利な立場にあることに投資家が賭けて、アジアの資産に資金を誘導しています。
シティバンクの世界金融情勢分析によると、アジアの金融市場の引き締まりは米国よりも緩やかで、ほとんどのアジア通貨は米ドルに対して上昇した。日本を除くアジア地域の金融株は、シリコンバレー銀行が破綻した3月10日以降上昇しており、これに対し米国の銀行株は同期間に10%近く下落しています。
シティのマネージング・ディレクター兼アジア太平洋経済・市場分析担当のジョハンナ・チュア氏は、「アジアはまだ比較的安全な状態にあると思われる。米国中心の景気減速は、米ドルの下落を意味し、アジアへの資本流入をより後押しするものである。」と述べています。
エコノミストによると、アジア太平洋地域に有利に働く要因の一つは、金融政策が全般的に軟化していることで、オーストラリア、韓国、インドネシア、インドの中央銀行は、引き締めサイクルを一時停止している。金融緩和とCovidの再開が遅れている中国は、投資家にとって最大の魅力である。
・ 地政学的な要素、リセッションの恐れからくるドル不安、ユーロ不安に対してアジアの成長する市場とそれを支える通貨への期待がこのアジアへの資本流入を後押ししている。それも世界の目はCovidから回復が遅れていて、これから経済が上向くであろうと予測される中国へ興味関心が向いていることに注目している。
■リアリティ・チェック: 今、中国はどの程度影響力があるのか?
・確かに、これはかなり漠然とした質問です。中国のグローバルな同盟関係(あるいはその構築の試み)について話しているのだろうか。人々は中国の経済力や潜在能力、あるいは軍事力や技術力としての影響力を恐れているのだろうか?中国と台湾の間の緊張の高まりは、国家安全保障にとってどのような意味を持つのだろうか。そして、アメリカで最もホットなアプリ、TikTokはどうなのか?
中国のパワーが増しているという認識は、その現実を上回る傾向がある。
・記事では中国の軍事力は思いのほか大したことないことや、サウジアラビアとの関係性の重要性を説いてはいるものの、サウジアラビアにおいてはまだまだ中国はアメリカの二番手という立ち位置にいること。そしてベンチャーキャピタル支援、投資においてもアメリカが1兆3000億ドルに対して中国は600億ドルと小さいことを挙げていた。なるほど、新興国に対してアプローチをしたりはしているもののその規模、影響力はずっと小さいことを記事で指摘している。
【最後に】
2つの記事を並べてみると中国はまだまだ二番手ではあるけれど、「これからの追い上げが凄そう」なんて感想を持っています。みなさんに「知ってるわ!」という盛大なツッコミをもらいそうな感想です。意外!?にも中国は国内に問題が山積みでそれほど対外的に大きな動きを見せられるほど余裕はないとも書かれており、果たして今後どのようになっていくか注目ですね。
それでは皆様、今日も元気な1日をお過ごしください。
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