夜夢を駈ける羊女
その女の子はとてもふわふわしてた。
夢に出てきそうな女の子。
色んな人の悩みを辛さを綿で包み込む君はまるでその人の夢を駆け抜ける羊のよう。
ウール100%のような君の心は色んな人の傷に優しく触れる脱脂綿のような存在。
前までは君が傷だらけで包帯に巻かれてたような女の子だったのに、今は人の傷に優しく触れるような女の子。
その脱脂綿に触れた血の色は赤色ではなかった。
君色に染まっていた。
きっと君の周りの人の夢の中でも
君色だった。
人の夢を駈ける君は色んな人の夢に
今日も虹を架けていた。
朝が少し遠く感じた。