昨日よりも好きじゃないから大丈夫
好きな人を好きじゃなくならなければいけない時、
みなさんはどんなことをしますか?
新たな出会いをみつける?
趣味や仕事に没頭?
寝る?食べる?
何派でしょうか。
わたしはとことんどん底まで落ちる派です。
趣味や仕事に没頭できるのなら、
そもそも落ち込まないじゃん、と思う派です。
わたしは今、長く深い地獄からやっと這い上がり、
つい最近地上に戻ってきたので、
這い上がってからわかったこと、
そして這い上がった過程をここに書き残し、
もう地獄には戻らない誓いにもしたいと思います。
まず、這い上がってわかったこと、
それは大きく2つです。
1つは、思ってたよりいい男なんかじゃないということ。
もう1つは、アイツもわたしのこと好きだったんじゃん、愛してくれる人を失ってバーカバーカ、です。
1つ目の良い男なんかじゃないじゃん、はシンプルで、
わたしの場合は失恋後にその相手と会い、
都合良くなあなあとなり、クソな姿に幻滅しました。
もう詳しくは書き残さないけれど、
この文章だけで、殆どの方と、未来の記憶を飛ばした自分が簡単に想像できるその通りです。
わたしは未練と、
どん底まで見てやろうというバカ根性でそうしました。
後悔はちょっとあるようで、
おかげで這い上がれたので…結論ありません。
人間の記憶って美化されるんですよね。
真の姿を見るって大事です。
わたしは騙されていたなんて思いませんが、
見る目がなかったなと自分の未熟さには気付きました。
そしてもう1つのバーカバーカ、について。
わたしは付き合っていた頃、
女友達という存在が恐ろしくてたまりませんでした。
彼氏は女友達と言ってたけれど、
女友達というやつと話してみると、
狙ってんじゃん。でしかありませんでした。
だけども、後々、本当に後々知ったのですが、
女友達がわたしの彼氏だった人の言動に浮かれていた、
その言動、まったくの脈なしでした。
脈あり言動を知っているからこそ、
わたしにはそれが脈なしだとわかりました。
なんで不安になってたんだ〜。
バカだな。と思うと同時に、
なんだアイツもわたしのこと好きだったんじゃん、
と思いました。
そして、それならば、
それならば!
こんなにアイツを愛していたわたしを手放したなんて、
愛してくれる人を失ったアイツって、
とてつもなくバカじゃない?
バーカバーカ!と思いました。
以上が這い上がれたからわかったことです。
這い上がって初めてわかったことです。
地獄の真っ只中や、
這い上がっている途中ではわかりませんでした。
地獄にいる時はとてもとても辛かった。
死にたいと思ったり、
何もできなくなったり、
突然涙が止まらなくなったり、
そんなことはしょっちゅうありました。
でもだんだん、
昨日よりも好きじゃないな、と感じていました。
だんだんだんだん、
アイツが死ぬべきでは?と思えるようになりました。
そしてまただんだん、
アイツが生きてても死んでてもどうでもいいし、
わたしより良い人生はアイツには送れない、
と思えるようになりました。
よし、昨日よりも好きじゃない。って、
そう確認して、それを積み重ねました。
もちろん、また好きになってるなーと思う日もザラにありました。
いいんですそれで。
それでいいんだと思ればいつか好きじゃなくなります。
まだ好きでもいいんです。
人の気持ちなんて白か黒かじゃなくてグレーもあるし、すっごいグラデーションで濃くなったり薄くなったり繰り返すこともあります。
白か黒の人もいますけど人は人です。
だから地獄にいる人も、
這い上がる途中の人も、
昨日より好きじゃないを積み重ねることができたら、
底まで落ちる派の人はまた地上で会いましょう。
その時に、
またわたしが地獄に落ちていないことを祈ります。