南へのあこがれ星なのかな『天体議会/長野まゆみ』を読んだ
『天体議会/長野まゆみ/分類913』はタイトルから星空の物語を期待して図書館で借りた本。
感想のようなもの
読ませ方というか読みの独特さで読みにくくも読み慣れる。鉱石俱楽部の少年たちの9月から12月の天体観測は銀河鉄道的っぽい。色彩は鉱物色のきらきらでいっぱい。半面、少年たちの心模様は半透明な鈍色に感じた。
秋から冬へ向かう天体の季節に、ちらほらと星々を見たような気がした。淡々とすすむ物語りの謎は謎のまま、少年の目に入っていた石の謎、石を取り除いた少年の謎。冬の空気は冷たい12月、少年の兄はなぜなのか南へ向かう。南の水平線近くに輝く水先案内カノープス、老人星、私の脳内は紺藍の夜空がもやもやで燻ぶってよくわからない。すっきりしない。そんな感じで読み終わる。
南国への憧れなのかも
手持ちの星空の本をながめてみた。北半球の日本では秋のひとつ星とも呼ばれるみなみのうお座の1等星フォーマルハウトを思ってみた。宵の頃、南の地平線近くにみずがめ座から流れ落ちる水の先に輝く。南半球ではフォーマルハウトは天頂近くで輝き、りゅうこつ座のカノープスは南東の地平線上に現れる。季節・時刻・方角(高度)、観察場所とお天気しだいだけど、ねらって星を楽しむのもいい。残念ながら北国ではカノープスは見えない。フォーマルハウトも窓辺から見えない。屋並みのない空が開けた場所に行かないと見えない。北半球で思うフォーマルハウトやカノープスは南国への憧れなのかも。
月を愛でるのは簡単か
中秋の名月を愛でた日、月の出も20時頃も雲が多い。お月見日和ではなかった。部屋の照明を消してカーテンを開けたまま、そのまんま爆睡。23時頃に目が覚めて、流れる雲間から月が明るかった。ギリギリセーフ愛でられた、名月をパチリ撮って再び就寝。
翌日は曇天雨天で見えなかった、満月は雲の上。
身近に満天の星空は望めない、だけどお月さまは気軽に楽しめる。
さて、今夜は?予報、、、雨。
下弦に向かうお月さま、またね
ではでは
追記
雲が多かったけど見えたよ、少し欠けたね。