『物理学者のすごい日常』を読んで学者のフリする
図書館で借り、2日ほどで読み終えた。
『物理学者のすごい日常/橋本幸士/分類420ハ』
どんなすごい日常なのと興味津々だった。
◇理解はやっぱり宇宙?
ほとんど全ての物理システムはカオスらしい。
「父の精神は、父の脳のニューラルネットワークにあった。そしてその脳は、火葬により失われた。」と筆者の物理学者は葬儀のあと数日、計算をする。解を求めたかったのは心の整理のためなのだろうと思った。
現在の私があるのは、物理学の世界から考え「理解した」とする。やっぱり宇宙につながってしまう。物事に理屈をつけていく。肉体が火葬されると目に見える物質として骨が残る。水分やら微量な成分は目に見えない物質としてやがて地球や宇宙と一体となる。そんな風に亡き人をしのんだりもできる。物理学者じゃなくても、だいたいの人たちが時間を超越した感覚あるんじゃないのかな。「空から見ているよ」、「星になったよ」。
心はカオスだ。
物理の用語解説は本書の中にあったよ。
◇感動があれば科学も記憶にのこる
学者はパフォーマンスや音楽の芸術でも愉しんでいるらしい。
現在までに17種類発見されている素粒子があるという。
素粒子というと頭の中に浮かぶスーパーカミオカンデのキラキラ。あの巨大なインパクトのある派手な装置にアートを感じた。人工的につくられたものにだって面白みを感じる。美しく表現された科学は記憶に残る。心地よい音楽や、海や山の景色のように心のどこかにとどまる。
◇物理学の基本的なプロセスって
毎日の料理みたいと思った。
うちのトマトから考えてみる。
トマトの観察→赤くなったら収穫→なんで赤くなるの?色がおいしそうになったら収穫?→収穫したトマトの大きさは?何人分?切り方は?→調理して実食→あーおいしかった!これでいいかな?
物理学者は日常を計算して愉しんでいるらしい。
◇日常をニヤニヤしてみる
方程式がわからなくても、計算できなくても
ひらめき、何かで何かを連想する。
ひらめき、突飛な発想?それ行動してみる?
「ニヤニヤする。」本のおわりに私もニヤニヤしたよ。
誰にとっても日常はすごいんだと物理学者は伝えている。
ではでは