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巳年にちなんでメモ。ヘビ登場の物語が気になる。

ヴェネツィア便り/北村薫/913』を読み終えた。
15編の短編集だった。
『麝香連理草』『誕生日アニヴァルセール』『くしゅん』『白い本』『大ぼけ 小ぼけ』『道』『指』『開く』『岡本さん』『ほたるぶくろ』『機知の戦い』『黒い手帳』『白い蛇、赤い鳥』『高み』『ヴェネツィア便り』。

巳年にちなんでメモ。ヘビ登場の『白い蛇、赤い鳥』が気になった。
その物語は1918創刊の『赤い鳥』という児童文学の雑誌に思いを寄せられていた。芥川龍之介『蜘蛛の糸』などにもふれ興味深かった。『赤い鳥』創刊号の表紙が気になったのでネット検索。その表紙は女の子ふたりが2頭の馬にそれぞれ乗ってこちらを見ている。なるほどレトロな可憐さ。手塚治虫のリボンの騎士を思わせる。児童文学の雑誌って見たことがなかったけれど、絵本の雑誌は買ったことがある…MOE(モエ)。好みの作家さんの特集はたまらない魅力。

前の投稿にもメモした村上春樹『木野』ヘビが出ていた。偶然の気になるがヘビ登場の物語として脳内で蒐集しそう。

子どもの頃、石垣でヘビの抜け殻を見つけて喜んでいた。お財布に入れていてボロボロになって粉々となる。ある日、玄関はいるとアオダイショウがいた、驚いた。ネズミを捕ってくれるからそっとしておけと父は言った、懐かしい。大人になってからの出来事、飼い犬がゴムホースで遊んでいる?近づいて見るとそれは毒蛇ヤマカガシ。薄ら青いような冷めた色になって死んでいた、驚いた。ヘビにまつわる思い出は少なくない。現在は自然度の低い環境のせいか、身近なヘビとの出会いは皆無。それも寂しいかな。

ヘビは脱皮する。ひと皮むけて新しい姿になる。
ちなみに私は巳年生まれではない…。

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