相場振り返り 10/8(火)
米国株
<為替> ドルが対円で下落した。三村淳財務官が「投機的な動きも含めて、為替市場の動向は緊張感を持って注視する」と述べたことを受けた。
ドル/円は0.49%安の147.98円。オーバーナイトの取引では1
49.10円と、8月15日以来の高値を付けていた。
ただ全般的には、地政学的状況に対する懸念からドルは安全資産と見なされる他の通貨と共に力強い地合いを維持。ドル指数は7週間ぶりの高値近辺で小動きとなった。
主要6通貨に対するドル指数は102.46。0.07%下落したものの、8月半ば以来の高値だった前週4日の102.69から大きく下げていない。<債券> 国債利回りが上昇し、指標となる10年債利回りが約2カ月ぶりに4%を上回った。また、注目される2年債と10年債利回りが再び逆転した。米連邦準備理事会(FRB)による大幅追加利下げ観測が後退したほか、投資家が今週予定される入札に備える動きを見せた。
終盤の取引では、10年債利回りが3.9ベーシスポイント(bp)
上昇し4.019%となった。これは7月下旬に付けた4.033%以来の高水準となる。利回りは4日連続の上昇を記録した。
金融政策変更に対する期待の変化に敏感な2年債利回りは7.4bp上昇し4.006%。一時は8月19日以来の高水準となる4.0270%を付ける場面もあった。
この日は2年債利回りの上昇幅が10年債利回りの上昇幅を上回り、一時的にイールドカーブが逆転。2年債と10年債の利回り格差はマイナス1.4bpとなった。その後は、プラス2.3bpに戻した。<株式> 主要3指数が約1%下落して取引を終えた。市場では連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退しているほか、中東紛争が原油価格に与える影響が懸念されている。
アルファベット傘下グーグルが、「アンドロイド」を搭載したスマートフ
ォンのユーザーにさらなる選択肢を提供するために、モバイルアプリ事業の全面的な見直しを求める判決が下されたことも市場センチメントをさらに悪化させた。アマゾン・ドット・コムとアップルもアナリストのリポートを受けて売られた。
S&P総合500種の主要11セクターで上昇したのはエネルギーのみ。原油先物が中東の供給混乱を巡る懸念から続伸したことを受けた。
一方、アルファベットの2%超下落が重しとなった通信サービスや、
公益事業の下げが目立った。
アップルは2.3%安。ジェフリーズが投資判断「ホールド」でカバーを開始した。アマゾンはウェルズ・ファーゴによる投資判断引き下げを嫌気して3%安となった。
ファイザーは2%超上昇。アクティビスト(物言う投資家)の米スター
ボード・バリューが同社株約10億ドル相当を取得したと伝わった。
日本株
市場ニュース
前場の日経平均は反落、中東情勢の緊迫化や米株安で
後場の日経平均は日中安値圏でもみ合い、方向感乏しい
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