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時の流れに身を任せる?

こんにちは!魔タリカ779歳魂のR指定、インドからナマステ〜!
今日は住み慣れたいつものビーチを離れて、とある瞑想アシュラムへと移動しました。この瞑想者の楽園のようなアシュラムには、50名ぐらいの人たちが住んでいるそうですが、50代から70代くらいの割と高めの年齢層が多いようです。
日常に瞑想と静けさがあるからなのか、市井の人々とは少し違う雰囲気の
穏やかな柔らかい笑顔で、来る人全てを落ち着かせてくれます。
このぐらいの年齢になると、どんな生き方をしてきたのかが如実に姿形にも、存在感にも表れるのを実感します。

初日の夜の瞑想は、日本のサニヤシンが作ったOSHOソング「生きてる喜び」で始まるという粋な計らいに思わず涙してしまいました。
やっぱりはるばると訪れる甲斐がある!

最近は自分のお年頃のこともあり、「更年期症状やミドルエイジクライシスにどう向き合うのか」ということを、大きなテーマとして据えています。
女性は初潮から始まって、更年期がやってくるまでどんな人生のフェーズを送るのか、ということはちゃんと知らされていません。
性教育と同じですよね!
子供を産むのか産まないのかをはじめとして、ただなんとなく流されて、
気がついたら更年期症状が始まっていた....という成り行き任せではなく、
なんであれ主体性を持った決断ができるのが望ましいんじゃないかと思います。
最近じゃあ、性の売り買いはどんどんカジュアルになってお金と権力さえあればやりたい放題で、迂闊に恋愛もできにくい世の中ですが、用心深く保険をかけ過ぎてしまえば、問題も起きないけれど、何も起きなさ過ぎるのも
またある意味問題です。

インドの人生哲学では、人生の4つの段階に分ける「アーシュラマ」という考え方があります。

一つ目は思春期から成人期(0~25歳くらい)「学生期ーブラフマチャリヤ」。禁欲的な生活を送り、知識の習得と自己規律を重視し、謙虚さをを学ぶ機関です。

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二つ目は成人期から中年期(25~50歳くらい)。結婚して家庭を持つ期間、「家住期ーグリハスタ」で、社会的な役割を果たす時期です。世俗的な楽しみや富の追求(アルタ)と愛情(カーマ)が重要とされます。

三つ目は中年期から老年期(50歳~75歳くらい)で、家庭の義務が減る時期を「林住期ーヴァナプラスタ」と言います。子どもが成長して自立した後、物質的な生活を徐々に離れ、森林(ヴァナ)に移り住み、パートナーとともに簡素な生活を送り、瞑想や祈りを通じて精神的な悟りを目指します。

四つ目は老年期(75歳以降)で、世俗的な執着を完全に手放し、精神的自由(モクシャ)を求める段階の「遊行期ーサンニャーサ」
です。全ての財産や責任を手放し、隠遁者または巡礼者として生活することが理想とされ、瞑想や哲学的な探求に集中し、解脱(モクシャ)を最終目標とします。

あなたはどの時期にいますか?
私は物質的な生活を少しずつ離れていく「林住期ーヴァナプラスタ」です。 OSHOは「ゾルバ・ザ・ブッダ(Zorba the Buddha)」、物質的な楽しみと霊的な探求を統合した生き方について話してくれます。
ギリシャの小説『その男ゾルバ』に登場する快楽主義者のゾルバと、瞑想的で内省的なブッダの特質の両極を生きなさい、というこの考え方、在り方が一番目指すところです。

また、「メディテーション in the  マーケットプレイス(Meditation in the market place)」と言って、ヒマラヤの山奥で瞑想していれば誰もあなたの邪魔はできないので瞑想は容易になる。マーケット(市場、世俗的な活動)の中での瞑想はより難しいが、現代では瞑想が特定の場所や時間に限定されるのではなく、どんな状況にあっても瞑想的でありなさいということです。

私たちも会社の理念としてそれを取り入れて「Work as meditation(瞑想のように仕事をする)」を心がけていますが、これがなかなか難しい!
だけど、忙しくてひっくり返りそうな時に「Work as meditation」を思い出すと、ハッと我にかえって呼吸が深まります。

更年期症状やミドルエイジクライシスがやってくるのは「家住期ーグリハスタ」と「林住期ーヴァナプラスタ」の、ちょうど切り替え期にあたります。
散々人生経験を積んだあと、この時期をどのように意識的に過ごすのかがこの後に来る「遊行期ーサンニャーサ」の在りようを決めるんじゃいかと思います。

日本で「遊行期ーサンニャーサ」として過ごしている素敵なモデルケースはあまり見かけません。 多くの人たちは老人ホームでの老後を想定しているんじゃないでしょうか。心の中では「そんな未来はゴメンだ!」と思っているとしても、今までと同じ生き方のままなら老人ホームへと流れていくのかもしれないですよね?

インドで海外のリタイアメント達と過ごしていると、彼らがまさに「食べて祈って恋をして」いることに癒され、励まされ、全く想定したこともないような未来があるかもしれない、と思えます。
インドを訪れるようになるまでは全く、微塵も老後のことなど考えたことがありませんでした。
あなたはどんな人生を想定していますか?
ちょっとだけ目を閉じて、感じてみてください。
自分の足で歩いていますか?誰と一緒にいるでしょうか?
それとも一人?

Love♡

Tarika

2025 / 1月23日発行メルマガ


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