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ルパン三世に思うファッション「荒野に散ったコンバットマグナム」。
久しく更新もしておらずで、近況報告がてらなのですが。
珍しく、本業を忙しくしています。嫌だ嫌だ、と泣きながら仕事をしています。森博嗣先生は「忙しいのは(自分のマネジメント能力含め)無能の証拠。」とおっしゃっていましたが、自分の年齢や置かれている環境も考慮すれば、ぐうの音も出ずです。
あと、2〜3年に一度くらいのスパンやってくる中耳炎とその亜種もあって、頗るコンディションも良くない。消化器官も不調。外傷で脇腹痛い。眠りも安定しない。そして迎える花粉症。
キツいなあ、老化。
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昨日かおとといか、チバテレビでルパン三世(第2シリーズ)屈指の名作のひとつである「荒野に散ったコンバットマグナム」の再放送がありましたね。
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実は2014年(当時は大阪在住)の、おそらく12月にも再放送の機会があったのですが、よりにもよってこのエピソードだけ録画できておらず、観れなかったんです。オンエアの日を指を折って待つくらい楽しみだったのに。
放送日は、神戸の海の方へ出張でした。当時の我が家(京阪沿線)と神戸方面というのはかなり相性が悪く、自費で出張先に前泊したこととか、宿泊先で散歩した公園のこととか、当日の海風の冷たさで帰りに気管支炎を発症したこととか、部署をまたいで4年ぶりに担当課に戻ってきてからもその話がまだ終わっていなかったこととかとか、当時のことは不思議なくらいよく覚えています。
そんなこんなの事情もあり、この話を見るのは約30年ぶり。
記憶と違い、作中まるまるコンバットマグナムの回収とガンマンとの決闘が描かれている次元大介のPV的作品かと思いきや、正味はラスト3分ほど。
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中学生か高校生だった約30年前(作品が作られたのはさらにその20年ほど前)、アニメーションとスタイリッシュなアクションの融和の、当時としてはひとつの到達点として、そのカットやテンポに魅了された自分としては、意外な構成でした。
まあ、ほんの数行前に「よく覚えている。」と書いているだけに、人の記憶など曖昧なものだなぁ、という感じですが。
この決闘シーンの妙味や、話自体の秀逸さはいろんな人が私より上手く書いており、今さら自分が、という気にはならないのですが、上述のような経緯もあり、10年来の宿願を果たしたような気にもなって、なんだかとってもエモーショナルでした。
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話は変わり、次元って、水色のシャツと紫のシャツを着てるんですよね(同日であってもシーンで変わるんで、単に配色指示のミスなんでしょうけど。)。
一般的には、水色(に黒タイ。)。これは普通に素敵。自分もドレイクスの黒ニットタイでこれをすることがあります(何回か前のネクタイ回参照。)。
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しかし、次元はときどき紫色。これが自分にはたまらなく色っぽい。
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自分がアラフォーを過ぎ、50歳への1日1日を迎えていく中で、してみたいスーツスタイルが、モウリーニョ氏(サッカーの監督)のこれ。
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いや、別にこのモウリーニョ氏はムラサキのシャツは着てないんですが、赤みや明るさを落としたグレートーンの紫シャツに、やはり濃青の漂うチャコールグレーなんて、おっさんにしか似合わない深みがあると思っています(少し間違うとイキリチンピラ若手リーマンですが。)。
スーツにもシャツにも、色合い、艶感含めて「これだ!」というテキスタイルには出会えていないので、まだ道半ば。でもいつか、巡り合えるといいなぁ。
ちなみに次元の時計がゼニスであることが判明するのは、第1シリーズです。
今はさっぱり元気がないとはいえ、当時のゼニスの地位や、製品選択を鑑みると、次元が正真正銘の伊達男であったことには間違いない。
第2シリーズでは、次元の腕時計は淡白に描かれることが多いですね。
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あと、有名ですがルパンのブーツはホワイツの「セミドレス」と「バウンティハンター」の合の子です。
ただ、今はセミドレスそのもの説が有力だそうで、自分が見ていない6期のOPが決め手となったそうな。
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むろんホワイツは、ままセミオーダーの企画を展開しているので、カスタムで9割のところまでルパン仕様っぽいとこまで持っていけます。
なお、踵の独特の丸みを表現するなら、バウンティハンターベース推しです(15年以上前、自分はそっちで作りました。)。
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ただ、ちょいちょい製品規格の見直しもあって、今はセミドレスもカカトぽってりだし、そもそもカカトの丸みならスモークジャンパーじゃん、てのも当然理解が及ぶのですけどね。
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ところでルパン三世の7期ってあるのかな。一味にコンピュータに限らず先端技術の担当がいないのは、昨今の防犯体制の中にあって、結構致命的なんじゃないかと。
今どき変装じゃ生体認証はごまかせないし、そういう相手には五右衛門の斬鉄剣だ!ではワンパターンだし。
「相棒」も、長らくオーセンティックな探偵推理的刑事ドラマを続けていましたが、今どきの犯罪の証拠は電子証拠が主流ですからね。アオキ(栄転)、土師っち(現職)といった便利なIT担当がいなければ、事件解決もままならんようになってきましたね。
今後はどうなることやら。
そんな感じです。