最近出版されたテストに関する本の多さと今後のたのしみ
はじめに
最近、テスト(広義)について書かれた書籍のバリエーションが以前と比べても増えているように感じます。
名著と呼ばれる本はいろいろとありますが新たな本が出てくることにさらなる意義があると感じています。
それだけこの分野は重要になってきており、さらには一般化してきたことなのかな?と思っています。
この本を読むと良さそうみたいなロードマップ的な紹介を作ろうかとも思いましたが、まずは主に最近出版された本をベースに話をしようと思います。
プログラミングに関する本の変化
自動テストに言及した書籍の登場
今まであまりなかったテストについての本
プログラミングに関する本の変化
以前はプログラミングに関する本だとテストについての章は無い本も多かったと思いますが、昨今(ここ3〜4年の話?、もっとかもしれませんが)はなにかしら記載されているケースも増えているように感じます。
昨年(2022年)出版され、話題にもなった次の本でも「第18章 JUnitとテストの自動化」というように自動テストの話があります。
他にも、これは私個人の主観で定量的なデータではないのですが、改訂のタイミングでテストの章が増えたというケースも見かけます。
たとえば3版!(2020年)になるSwift実践入門も、テストの章が増えています。
パーフェクトRubyも初版(2013年)ではテストの話がありませんでしたが、2版(2017年)ではテストの話が増えています。
2版は2017年に出版されているので、ここ最近の話ではありませんが、言語などによって「テスト」に触れる時期感は異なるようにも思います。
これらの書籍にテストの話が出てくる機会が増えている(用に感じる)のは、それらが以前と比べて一般的になってきていることだとも思います。
はじめて触れる本に「テスト」について言及したことが書かれていると、それが一般化され次に繋がっていくため非常に喜ばしいことだとは思ってはいます。
一方、その本に書かれた内容だけでは足りなくなるのも事実で、その先の本が必要になってくると思っています。
そこで必要なのは、自動テストをより価値を発揮できるようにするための次のような内容かなと思っています。
自動テストの考え方や使い方について
どのように自動テストを利用するかについて
自動テストに言及した書籍の登場
そんな中、ここ最近では自動テストに言及した本が新たに出版されてきています。
どちらも翻訳本になりますが、最近だと次のような本が出版されています。
前者は2022年12月で後者が2023年1月の出版になり、最近の出版です。
前者は自動テストにフォーカスしていますが、後者についても2章分をつかって自動テストについて触れています。
これらの本は、どちらも話題になっているように感じます。
これらの本は、どのように自動テストを実装するかの話から、どのような作りが良いのかなど、より一歩先の話になってきています。
上記にあげた本とは少し方向性が異なりますが、「開発者テスト」という形で言及した次のような本も昨年(2022年)改訂版が出版されています。
改定前の本が2021年なので、この分野の注目度を感じます。
今まであまりなかったテストについての本
テストは幅広いため1冊にすべてを入れるのはむりな話です。
そういったこともあり、いろいろな本が出版されています。
その中でも「テスト技法」や「テストプロセス」の話について書かれた本はいろいろとあったように思います。
それらとは多少異なり今までとは少し方向性が異なる本も出てきています。
どちらも翻訳本になりますが、次に紹介するのは昨年(2022年)に出版された本になります。
今までの本は「まず始めるには」みたいな側面の書籍が多かったようにも思えますが、最近は「今のQAのスタイルを変えるには」みたいな形の本も出てきているのかなと思います。
今後、ここらへんの分野では現場で得られたナレッジを元にした本が増えてくるのかなと期待もしています。
さいごに
今回紹介した本の大半は2022年、2023年に出版した本です。
(どの本も良い本でした)
「自動テスト」は昨今の開発ライフサイクルの中においては必須であって、このような本が出てくるのも自然なのかもしれません。
また「いつでもテストをする」といった観点から考えると「自動テスト」といった側面だけでなく、違った視点でのテストの話も重要になってくるでしょうし、そういった話も今後増えてくるのではないかと思います。
このような本が出てくることで、それらがさらに一般化され次の課題が注目され、さらなるナレッジが世の中に出てくることが楽しみだったりします。
その中で私もいろいろとアウトプットできればとは思っています!
おまけ
テストは幅が広いため何を読めば良いんだろう?は常に思うものだと思います。
ちょうどこの記事を書き始めた頃に次のような発表があったので、ぜひとも参考にしてもらえると良いかなとは思います。