生と死の曖昧さに

現実世界の時間と空間はどこまでも続いてて、境界線がない。

時は、空気は、不可逆で同じものは二度とない。

現実世界において、生死の境界は一体いつ生まれるのだろう。

昨日まで存在しなかった死というものが、いや、存在こそあるものの認識していなかった死が、浮かび上がるとき。
ついさっきまで生きていたものが死ぬ、ということ。

死をふと身近に感じたとき、
連続した時間の中にふいに現れる死がどれほど怖いものか。

体温、呼吸、目の光、生のすべてがどんどん失われていく姿を、

その瞬間私は、どう受け止めるべきなのだろうか。


そっと、抱きしめるべき、なのだろうか。


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