学生と企業、ねじれの位置
ラジオを聞きながらなんとなく文章を書いています。
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就職活動でたびたび耳にする、「学生時代に力を入れて取り組んだこと」”ガクチカ”について。
大学を卒業して就職をする人がこのガクチカというものを書くとき、大抵は大学時代に取り組んだサークル活動や学業のことについてつらつらと語ることが多いのだろう。
大学で所属していたテニス部では部長を務めていました。
1年間ロンドンへ交換留学へ行きました。
国際学会で論文を発表しました。
などなど、(全員が全員真実を述べているのかは定かでないが)輝かしい経歴をお持ちの方々はたくさんいらっしゃる。あえて敬語で。
皮肉とかではなく、実際にそういうことを本当に為し得た人たちは、スキルも人格も人望も備えていて、尊敬に値するのだ。断じて皮肉ではない。
どれもこれも私にはできなかったことなのだから。
志を持って自らの道を決め、実行するということはとても難しい。
このようにガクチカは多種多様、就活生の数だけ存在しているものなのだ。
私は最近、就職活動を始めた。
とはいえ、本腰を入れて取り組んでいるわけではない。インターンシップに応募してはエントリーシート(ES)落ちする、というにわか就活生の日々を送っている。
ESの項目にはガクチカがある。だいたいの企業は400字以内で書かせるものが多い。
学生時代に取り組んだことを400字・・・・・・。上記のような人には至極簡単な作業なのだろうが、学部時代に自らの意思で動いた経験がない私にはこれすらも頭を悩ませている。
だが、このガクチカというもの、企業側がこのガクチカを介して得たいものは「学生がどれだけ頑張ったかという結果語り」ではない。
企業側が最も大事にしているのは、結果ではなく過程の方だ。と聞いた。
ガクチカの構成はPREP法に則っていることが多い。
P OINT=ポイント、結論・・・「私は学生時代○○に取り組んだ」
R EASON=理由・・・「それは○○という問題点があったからだ」
E XAMPLE=事例、具体例・・・「そこで私は○○を行った。」
P OINT=ポイント、結論を繰り返す・・・「このことから~」
ざっとこんな感じなのだろうか。ネットの上澄みの知識だけで文章を書いているので真偽は分からない。なんせにわかなので。
我々学生側はこのうちPOINTに重きを置きがちだ。
どんな素晴らしいことをしたのか、それだけを伝えようとしてしまう。
その結果等身大の自分以上に誇張してしまい、面接で化けの皮がはがれる。(ことは本当にあるのだろうか??)
しかし企業側はREASONからEXAMPLEの流れを深く問いただそうとしてくる。
ここで企業と学生の意識のすれ違いが起こっている、と私は思う。
結果重視や過程重視か、双方で見ている方向が違う。
ではなぜこのすれ違いが起こってしまうのだろうか。
私が思うのは、
学生側は何かに取り組んだ暁には結果を求めたいと思うし、あるいは学生という立場にいるものは結果を求めなきゃいけないものなのだとも思う。
学生という生き物は、とにかく結果を出したいし、結果が出たらそれを自慢したい生き物なのだ。
一方、企業側は採用試験を受けに来るあまたの学生の中で本当にこの企業に入りたい人、合っている人、一緒に働きたい人の人格を瞬時に判断しなければならない。
人間の中身というのは結果からはなかなか現れない。だから企業側は過程を評価する。
この場合どちらがどちらに譲歩するというものはもはや明確であり、これ以上考えることもない。
ただまあ、お互いの立場に立って冷静に考えてみるということは、いついかなるときも円満な人間関係に有効なのだろうと思う。
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ラジオを聞きながら文章をしたためたので、垂れ流される情報量に脳の処理が追いつかず論理の飛躍が激しい。
ちなみに聞いているラジオはオードリーのオールナイトニッポンである。
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