映画『共同性の地平を求めて』の感想
岡山映画祭2022で『共同性の地平を求めて』(1968・1975 能勢伊勢雄)を観た。
『共同性の地平を求めて』は荻原勝という造反教員のモノローグの映画だ。荻原氏は1968年岡山大学の学園紛争で学生側に味方して、沈黙の講義をした人物。教員側からも学生側からも孤立した。そのような状況を生きていた中で荻原氏から語られ、掬い上げられた言葉には、本当の孤独と共同とはなにかについての考察が記録されている。
モノローグ。現代に溢れている言葉が、SNSやチャットが全くモノローグではない点を