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Détour (寄り道:仏)
KANさんが11月12日に他界されました。
ここでは、基本的にC-C-Bのことのみを書くことにしています。
でも。
中高校時代はC-C-Bのファンでしたが、
高校大学時代はKANさんのファンでした。
で、よく考えると同じレコード会社。
プロデューサーも同じ渡辺 忠孝さん(筒美京平先生の弟さん)。
これも何かの縁かと思い、今日はちょっと寄り道を。
私にとって、
初めて買ったLPレコードはC-C-Bで、
初めて行ったライブはKANさんでした。
KANさんは、
私の住んでる地域でブレイク前からラジオ番組を持っていて、
とても面白かったのです。
空耳アワーのようなことを80年代にやってたり、
しれっとダジャレ言ってふざけてたり。
そして、センチメンタルな歌詞と美しいピアノが素敵でした。
ミュージシャンだって、ラジオが面白くないと。
ミュージシャンだもの、本当の音を奏でないと。
そんな、私の琴線に触れる人でした。
「愛は勝つ」でだんだんブレイクしていくのを見て、
そのうち地方のラジオ番組なんて辞めちゃうのかな?と思ってましたが、
その後も同じラジオ局でずっと喋ってくれました。
時間帯や番組名は変わったけれど、ずっと声が聴けました。
最後の放送も何気なく聴いてました。
いつもの声の感じだったので、
まさか、もう聴けなくなるとは思いませんでした。
土曜日の夜中、
なんとなくラジオを付けると、
いつもKANさんの声が聴けるのが普通の事だったのに。
普通のことが大切なんだ‥。
世界情勢もおかしそうな雰囲気だし、
親もお年寄りになってしまったし、
自分の体調も昔のように雑に扱うわけにはいかなくなっています。
普通の生活に感謝しなくちゃ。
多感なあの頃、いろいろと揺れ動く心を
KANさんの作品があるべき場所に収めてくれてた気がします。
何度も助けてくれて、ありがとう。
おしゃれで、おしゃべりなピアノマンよ永遠に。
KANちゃん、ゆっくり休んでね。
ほな、さいばば。