大高翔さんの俳句教室に参加して
みなさん、こんにちは。4月16日に徳島文学書道館にて「大高翔の俳句教室」に参加した感想を書いていきます。
大高翔さんは徳島出身の俳人です。
10代の時、第一句集「ひとりの聖域」を出版してから俳人として活躍され、審査員を務めたり、子供~大人に向けての俳句教室を開き、俳句の楽しさを伝えています。
私は去年初めて参加し、今回で2回目の参加になります。
徳島文学書道館の会議室が会場でした。
※コロナの対策も十分行われていました。
参加人数は7人。主に高校生~20、30代の男女でした。
俳句に関して初心者の人も参加されているので、始めに大高さんが俳句の基礎知識や楽しみ方を教えて頂きました。
主に方法として
一物仕立てと取り合わせで俳句を読む。
ことから始まります。
簡単に言うと、
その句に対しての題材が、1つなのかそれとも2つなのかの違いです。
季語だけで一句として成り立つのが、一物仕立て。
季語と直接関係のない言葉を用いて成り立つのが、取り合わせ。
です。
私も俳句を作って一年経ちますが、ルールと基礎知識がまだまだ乏しいところがあります。
改めて「一物仕立て」と「取り合わせ」という、俳句の基礎知識を勉強し、少しずつ理解することができました。
流れとして
「一物仕立て」と「取り合わせ」で俳句を読む
↓
心を動かされたことを、文章にする。
↓
十七音で伝えるために、推敲する。
↓
季語・季題の力で、情景を具体例に作る。
といった流れで俳句を作ります。
そのなかで10分間で1句作ることになりました。
私が作ったものが
古網戸耳をすませば風の声
季語は「網戸」。夏の季語として使われます。
解説として
家の網戸が古く、少し穴が開いていました。そのとき、風が吹いており、網戸に空いた穴からリコーダーのように音が響いていました。
しかし
よく耳をすませて聞くと、田んぼで作業している農家の声。近所の家から漏れて聞こえてくるテレビの音。などが聞こえ、しみじみと思ったので作りました。
「網戸」という、一つの季語に対して詠んだので「一物仕立て」になります。
自分の句を改めて詠み返すと
松尾芭蕉の「古池や蛙の飛び込む水の音」
の句の響きに似ているなあと思いました。
10分間なので、何を作ろうか考えていたぶん、様々な言葉を紙に書いていました。最後の五音がなかなか思いつかず、ギリギリで投句しました。
俳句教室は約2時間あり、あっという間で、有意義な時間を過ごすことができました。
元々、小説を書くための表現力の強化と発想のヒントになるかなと思い、俳句を始めました。
まだまだどっちも勉強中なので、地道にしていきます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。