一人っ子が親を看取ること
家族が病を得るという経験は、自分が病に倒れる経験とはかなり違う体験になると思います。
私の父は2019年に病で亡くなりました。
母も2018年に病気になり、入院、手術、再発と後数年以内に看取りの時が来るんだろうなと覚悟しています。
飛行機じゃないと帰れない距離に実家があり、小さい頃から両親とすごく仲が良いわけではない私にとって、親が死に近付いていく、という状況は何とも居心地の悪い時間でした。
なんか邪険にしちゃいけない気がするけど、そんなに心から尽くしたいとも思えないという冷めた気持ち。ただこのまま何もせず親が亡くなったら後味悪いだろうな、、とそんな気持ちで行動していました。
すごく仲が良くて、心から悲しめる人のことを羨ましいとすら思いました。まだ仲が悪くなる前だったら、こんな何とも言えない気持ちになることもないのだろうけど。
一旦心が離れてしまうと、親子と言えども関係は元には戻らないのだ。
それでも義務的に親の面倒を見ないといけない、と思っている自分は、社会の目を気にして生きている。自分のやりたくないことを放棄できるってすごいと思う。