C-KDI-10/桑沢全体講義デジュメ−2/2020年5月版;『"コロナウイルス”と言う 「テロ」に向き合うと言うこととは、』後編。
文責/平川武治:
初稿/令和2年4月末日:
イラスト/村上豊「はだかの王さま」より。
5)子供たちがこの”招かざる禍い“をどの様に体験をし、
今後の自分たちの人生のために何を学ぶのだろうか?
「飽食消費社会構造」そのものへの「警鐘」!!!
一方では、もっと現実的には、「ワクチン強制摂取」と言う
マイクロ チップスの埋込と世界の「人口減少化作用」、
そして、「新世界/N.W.O.」の樹立化。
そのための、新たな経済構造構築化としての
「デジタルマネーの日常普及」へ、
そして、新たな「國体」が必然となると言うまでの
世界シナリオを読んでしまうのですが。
参照/ <ビル・ゲイツ 人類の敵。/https://youtu.be/PdKqMzzaVH8 >
「ただ、人々を新・自由主義に向かわせればいい。
*愚かな人間どもは、やがて自らの欲望によって破滅するのだ。」
これは、フィリップ・ロスチャイルドに寵愛された、
アイン・ランド/Ayn Randによって書かれた小説、
“Atlas Shrugged”からの一文です。
この本は、世界支配のアジェンダをコード化した小説とされて有名な本。
参照/<『Atlas Shrugged/アトラス・シュラッグド』Ayn Rand著より:
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=334081&pgh=2 >
これがそれなりの世界の人達が持っているわかりやすい、 価値観であり、
今回の“パンデミック”の根幹ですね。
そして、このパラダイムが戦後の日本人へも向けられ、
仕掛けられたコンテンツの一つでも有りました。
その結果が、現在の日本人の「長屋の金持ち衆」の
新・自由主義者と個人主義思想(?)
そして、「物欲消費社会」という豊かさの享受。
政治は「新・自由主義」と言う緊縮政策化。
これによって、「円安経済」の再スタート化。
香港のデモの完全消滅。
B.ゲイツの突然のマイクロソフト社退陣。
1918年のスペイン風邪のパンデミックが「ドル通貨へのシフト」、
今回は「デジタル通貨へのシフト」でしょう。など等、、、、、、
「真実らしい」ことばかりで、
決して、これらは「真実」ではないと言うまでの時代性。
誰でもがそうでしょう。
「罹りたく無い」ー「他者に移したくない」ー「死にたくない」ー
ー「生きていたい」では、なぜ”生きていたい”のか?
この機会にもう一度、考えてみる。
ならば、どのような生き方をしたいのか?
どんな希望や目標があるから生きたいのか?
どのような人たちと、 愛ある関係性と共に、
どのように与えられた人生の時間を
どの様に使って行きたいのか?
どのように、人の為になりたいのか? 等など、、、、、、
ならば、この“機”に今後、どのような人間として、
どのような価値観を持って、
どのような意義と役割を再認識し、
どんな人生を歩みたいのか?
“自分の生き様”へのプラクティスに、
この“機”を使うこともありでしょう。
今後への「再生・自分らしい世の中の為になる生き方」を考えるには、
この時間は稀に見るスローな流れですから、
大いに豊かに、有意義に考え、使えることでしょう。
このような時世ですからどうか、表層の情報に惑わされず、
自分が持ち得た知性と倫理観と経験に委ね、
覚悟と共に、リズムある日常として、
呉々も、安心なる日々を、笑顔を忘れずに、謙虚に生き延びてください。
どうか、「情報のパンデミック」にうつつを抜かさず、
ただ、ただ、”無知と怠慢”は不幸を生み出します。
この機に、より謙虚に、地球と自然から多くを学んでください。
(5)-番外編「やぶ睨み、ユニクロ系列がお金に変えている”差異”とは?」
当然であるがこの「新型コロナウイルス/COVID-19」騒動は、
世界レベルの災いとなり、現在まで継続している。
そして、未だに、完治する”治療用ワクチン“は開発されていない。
この「新型コロナウイルス/COVID-19」騒動は現在進行形である。
この騒動が終焉を迎えるタームがきた時には、
確実に「時代」が変革する。
戦後の70数年で「時代が変わる」という実因と実感は
ポジティフな視点で、「潤沢な社会」がもたらして来た結果である。
しかし、今回は「疫病」という悪魔がもたらした
ネガティブな「経済危機」によってのパンデミックである。
従って、謙虚に、「潤沢な社会」を省みる
ある種のゆとりを各人が持たなければいけないであろう。
これからの迎えるべき”未知なる時代”への願望と発展のための、
「反省と目標」或いは、「復習と対策」のためであり、
言われるままに、“Stay Home”を行っている人たちの義務でもあろう。
そこで、僕の立ち居場所での持つべき眼差しとしての好事例を話そう。
僕は1ヶ月ほど前に、
「UNIQLO系列は今回のコロナウイルスの影響下、今期の営業利益も
44%減の1450億円と、従来予想(5%減の2450億円)から下方修正した。」
というニュースを知って、考え込んでしまった。(日経/2020/4/9 版)
ここで僕なりの「やぶ睨み、ユニクロ系列がお金に変えている”差異”とは?」、その実態とは何なのだろう?と。
僕のような、“デザイナーファッションビジネス”の先端を
40年ほど携わり、見て来た者からすると、
「どのようなマジックを使うと、このような営業利益が算出出来るのか?」と、この時世故、今更考え込んでしまったのです。
この企業グループがこれだけ儲けられる「差異と力」とは、何なのか?
「ファッション・クリエーション & イメージング」を差異の根幹とした
デザイナーブランド・ビジネスでは到底考えられない世界です。
そこで、敢えてこの企業の“差異”が何であるかを考えてみると、
その根幹は所詮、「スケールバリュ/量的価値」であり、
既に、綻び始めて来た、
「資本主義社会のオールドスクール」でしかないだろう。
「どれだけ自分たちが必要とする大量の生地を手配し、安く仕入れて、
どれだけ多く工場発注し、どれだけ安く納品でき、どれだけ多くの直営店で、どれだけ大量に売るか!」
言っておくが、このグループの売り物である「ヒートテック」という素材も、この企業が開発した素材ではない。
この”The Value of volumes “の根幹で、
「どれだけの儲けが算出出来るか?」の世界が、
このユニクロ系列企業の「ビジネス根幹」でしかない。
これで言えば、売っているものは生活”衣料品“である。
が、その作り方と売り方、そして、儲け方は
すなわち、ビジネス業態の根幹は
「大量生産の工業製品」を売っているのだ。
広告宣伝によって、
”流行に敏感”に見せた、ファッションビジネスの様に見せ掛けた、
「百均ビジネス」の変形業態でしかない。
日本のメディアとファッションメディアは
決して、このユニクロ系列のビジネス実態を
この様な目線で報じたことは無かった。
むしろ、「ファスト・ファッション」と称し、
この旧体然した"スケール メリット"を持ち上げた
報道しかなされて来なかった。
この現実はこの企業が使っている膨大な”広告宣伝費”故でしかない。
海外の”ファスト・ファッション“と呼ばれている、
H&M, ZALA, Mangoなどのレベルと同等なカテゴリィーでは決してない。
彼らたちの世界では、
ファッションビジネスの宿命である
「トレンド」と「納期」のリスクがあるが、
”ユニクロ・カテゴリィー”には、
ほとんど、実ビジネスに影響を与えるまでの
この”2大リスク”は皆無である。
という事は、
ファッションビジネスにおける最大のリスクである、
「在庫過多」が無い。
しかし、ビジネス構造は「ファッションビジネス」構造である。
という事は、
他の物販ビジネスには無い「粗利益」が取れる
ビジネス構造そのものの商売をしているからである。
世間へ、“ファッション製品”だと思わせる為の
「イメージングと広告戦略」と「白人デザイナー起用」という
このオーナーの”外人コンプレックス”も含めた、
虚業産業の”オールドスクール”が実態と読める。
更に、ここにリスクヘッジに商社機能を呼び込み、
「国際フリ屋」として、世界規模の低コスト生産地を
クルージングする”グローバル・サウス”へのしわ寄せであり、
グローバリズムという「新・植民地政策主義」に
サーフしただけ。
このビジネス根幹で、
「44%減で営業利益1450億円?」というビジネスが可能なのか?
所詮、海外戦略においては、「ブラック企業」と評価されたことも
決して、忘れてはいけない。
日本の若い、本当にファッション・クリエーションが好きな
デザイナーたちへの援助もなければ、
彼らたちへ夢を与える企業でもない。
この2ヶ月、「マスク」にも手を出さない。
この企業の根幹を直視すればやはり、何処かおかしいであろう。
今回の「新型コロナウイルス騒動」に対しても、
海外のそれなりのラグジュアリィ・ファッションビジネス企業は
何らかの救済ボランティアを早々に始めたが、
このユニクロ系列は未だ、
何も救済事業を行っていない。
むしろ、この機を利用して儲けているだけである。
この企業グループオーナーの“氏育ち“によってその実態は、
ほとんど、“独裁者”的存在であり、
この企業の倫理観や宗教観の欠如が如実に現れている。
海外のユダヤ民族の人たちのこのレベルの企業には、
「Give & Take」と言う宗教的倫理的ルールがあります。
例えば、
参照/New York Times;
“Should Coronavirus Face Masks Be a Fashion Statement? - The New York Times”
https://www.nytimes.com/2020/04/22/fashion/coronavirus-fashion-face-masks.html
僕の様なファッションの立ち居場所にいる者は、
この種のビジネスには共通する、
『あるべきビジネスバランスを顧みず、
「顧客を見下げ、需要と供給のあるべき倫理観」の喪失。』が、
ビジネス成功の実態と読んでしまう。
そして、後期資本主義の鉄則の一つである、
「金さえあれば、全てが“本意”となる。」の典型方式。
或は、「新・自由主義」の元での、
「今だけ、金だけ、自分だけ」という思想。(?)
「金さえ使えば、何でもが、可能である。」方式の
「成り上がりあきんど/商人」というカテゴリー。
この企業がこれほどまでに巨大化したのは、
「上手なお金の使い方」と言う「商人」の鉄則を
「時代の追い風」と共に為して来たからであろう。
「地方創生」「グローバリズム」「観光立国」「インバウンド」
「E-コマース」、「マイルド ヤンキー」等などという
”時代の風”にサーフし、「潤沢な社会の誕生」に、
昭和時代の”公設市場の特売”レベルのMDを特化させた、、、、。
決して、“デザインファッションビジネス”ではない。
だから「44%減で営業利益1450億円?」という
ビジネスが可能なのであろう。
それぞれの”現場”で働く人たちが大変であろう。
さて今後、今回の「新型コロナウイルス・パンデミック」後、
彼らたちは如何ほどに「上手な金の使い方」が出来るのであろうか?
「ポスト・近代」という時代にも、
戦後の混乱期に誕生したこの様なビジネスの根幹は
今後も、どれだけ「資金次第」で通用継続するのだろう。
「完全封鎖」後に現れるであろう、
一時的「爆買い」を既に、読み込んだ
「今期の営業利益、44%減の1450億円?」ビジネスは
今後登場する「シン・スタンダード」にサーフ出来るのか?
或いは、「シン・保守」な時代観にチューニングするのだろうか?
僕は「緊急事態宣言」後、
“Stay Home”で“ユニクロ系列の儲け方とは?”を
「営業利益、1450億円?」ビジネスの根幹とはを
この様に”深読み”して考え込んでしまった。
この「新型コロナウイルス」によって促されるであろう、
「近代」の崩壊とは即ち、”キャピタリズムの崩壊“という発想。
では、「差異と力」は「差異=力=金」が、
やはり、全てだという時代も緩和されるであろうか?
新型コロナウイルスが収束したのちに現れるであろう
「新しい時代」では、
これまでの資本主義社会が求めて来た、
「大量生産/大量消費」といった在り方が反省され、
利潤だけを追い求める事より、
「倫理意識」を謙虚に持って、
人間が中心である「環境問題」としての
「地球環境危機」や「気象危機」などに、
「SDGs/サスティナブル」にどれだけの関心と為すべき事を、
どの様に具現化してゆくか?
そのために考えなければならない、
「生産の次元」が決定的により、重要になるでしょう。
企業における生産過剰によって現実となっている
“エネルギィ消費”や“二酸化炭素排出量”等の
環境危機と気象危機の根幹に関わっているからです。
しかし、これらは
この「新型コロナ騒動」以前の実問題であった事を忘れてはなりません。
江戸時代の「商人」たちがその商哲学とし、
「倫理観」と「道徳観」から実践されていた「三方良し」。
「作り手+商人+買い手」のそれぞれが良しと言う商売哲学が
今後、新たな時代としての「ポストキャピタリズム」では、
「自然環境良し+資金周り良し+労働者生活良し」と言うまでの
「三方良し」な関係性。
すなわちこれらが、「繋がる」社会構造や経済構造を
考えることが次なる「ヒューマニズム」であり、
ここに、新たな、”21世紀的人間主義”発想が問われるでしょう。
やはり、このユニクロ系列企業が求める、
「営業利益、1450億円?」ビジネスの根幹とは?
「大いなる時代錯誤ではないだろうか、」 と言う
新しい時代が到来するだろうか⁉️
参考文献/
「大洪水の前に、ーマルクスと惑星の物質代謝」斉藤幸平著/堀之内出版刊:
「ポスト・キャピタリズム」ポール メイソン著/ 東洋経済新報社刊:
「資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐点」斉藤幸平編/
集英社新書刊:(出来れば、第三部のポール メイスンから読み始めると馴染みができるでしょう。)
合掌。
文責/平川武治。
初稿/令和2年4月末日。