プロはパターンをたくさん知っている
売るためのコピーライティングにはパターンがある。ということが、『セールスライティング・ハンドブック』を読んでわかった。
この本はコピーライティング、つまり「商品やサービスを売るための文章」を書くときのポイントについて、まとめてある。だいたいのパターンは網羅されているので、とくにアイデアが出ないと悩むときには役に立ちそうだ。
この本を読んで思ったのは、プロというのはパターンをたくさん知っている人なのではないか、ということ。数あるパターンの中から最適なものを選び出して、適切にアレンジして提案する。こうすることで一定の品質を維持しつつ、量をこなすことができるのだろう。
自分の頭で1から、またはゼロから考えて、世の中になかったものを作り出すのがクリエイティブだとしたら、パターン化することはクリエイティブではないかもしれない。この本はアーティストとしての、クリエイターとしての、ではなく、職人としてのセールスライティングについて書かれている。セールスライターとしての評価は、自らが生み出す売り上げによって決まるものであり、オリジナリティによって決まるものではない。そう著者は言う。
仕事にはパターンを使って量産する職人と、ゼロから生み出すクリエイターという2つのカテゴリーがあり、どちらかに特化しようとする人もいれば、その両方をうまく使い分けている人もいる。この本を読んで、そのことに気がついたのだった。
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