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生き延びるための本作り。(トークイベント)
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三鷹駅南口を降りてずどんと歩いて右手のUNITEという本屋で対談イベントがあった。
『鬱の本』を出版した点滅社と、生きのびるブックスという出版社の代表がトーク。
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去年末にトークイベントというものに初めて参加して、途中からスマホでメモを取らずにはおれないぐらい刺激をもらったので今日もメモをとりながら聞いていたら1時間半があっという間で驚いた。
生きのびるブックスの代表の人が、“この『鬱の本』には結論てないけど、浮かび上がってくるものがあって面白いな”と仰ってて、私はまだ84人全部を読んだわけじゃないけど、10人ほどの1000字ぐらいの文章を読んで、これは、なにか硬いものに触れる本だと思っていたので、同じようなことを言っておられるのかなと思った。
ここまで書いて、そうか、こういうことを質問すればよかったのかと今、気づいた。。
硬いものにさわれるとはどんな感じかというと、鬱屈や鬱々としたものを、「自分のこれです!」って書き記そうと思ったら、やっぱバチンと身体で捕まえてる必要があるのかなと思った。身体化っていうのかな。体験談とか、他の人との思い出とか、ぼんやりしたものを「こうでした」と言えるぐらいに他人を信頼していたり、言い切るためにジタバタと動いたり、そういう生の足跡が読める。
ひとまず、記録しておく。
点滅社の屋良さんが、
売るための努力はやるけど、いいと思ってない本をお金になるから出しました、をやると自分に失望するなと思って。それは自分にとって危険。これ以上自分を嫌いになると危険なところがあるので。
と言っていた。
「これ以上自分を嫌いになると危険なところがあるので」をこんなふうに自分の行動指針に取り入れられるのは、なんだか新鮮なことのように映った。
自分がなにに失望してるかなんて、考えたことがなかったなと思った。ぼんやりと頭の隅で感じたりは頻繁にしているけど。
どこか、「どうしたらいいんだ」と考えることはたくさんあるけど、「自分はどうしたいんだ」と問うてはいないなと思った。
自分がどうしたら満足するのか、失望しないのか、自分自身を好きでいられるのかを、問うてはいないなと思った。
どこかにある正解に、どうやったら辿り着けるのかと問うていた。みんなと同じように、いや、理想とする人たち、私のようには苦しまない人たちは、どんな答えを出しているんだろうって、考えていた。
ちょいと目から真珠一粒ボロン。
ひとまず。