香川人がすすめる おいしいうどん屋さん
今日はちょっと趣向を変えてうどんについて話してみる。
私の出身は香川県だ。
うどん県と呼ばれて久しいが、県外からもたくさんの観光客がうどんを食べにやってくる。うどんの為だけに行くなんて。と思っている方もいると思うが、本当においしいので一度本場のさぬきうどんは食べてみてほしい。
とか言いながら、実は私は成人するまでうどんが嫌いだった。
なぜかというと、本当に毎日毎日食べるからだ。完全に飽きてしまったのである。
特に保育園に通っていたころに毎週出される里芋入りのうどんが、たまらなく苦手で当時私は泣いていた記憶がある。
小学校に上がってからも、給食にもうどん、休日お昼はうどんで流石に嫌気がさしてしまい、高校~大学時代はさっぱり食べなくなったし、私はうどん嫌いと公言していた。
そんな私が再びうどんを食べ始めたのは、20代のころに映画館に務めていた時のこと、職場の友人たちからうどんツアーに誘われたからだ。
まじかよ、嫌いなんだよ。と一度は断ったものの、西の方においしい店があるんだよ!と強く誘われ渋々着いていくことに。
(香川のおいしいうどん屋は往々にして西にあることが多いです)
まあ、何年も食べてなかったし今なら美味しく食べれるかも。そう思った。
そして最初に行った店がこちら。
讃岐うどん がもう
住所:香川県坂出市加茂町420-1
大通りから少し外れたところにポツンと立っている小さなうどん屋。
当時映画のロケ地で私の好きな俳優・瑛太さんも行ったと聞いて期待値があがった。
ひとくち食べるとやさしいお出汁で口の中が幸せに。そして柔らかく、のどごしの良い麺でつるつる食べることができた。
ここは大きなお揚げも有名なので、私はそれをどんぶりに乗せて食べたのだが、甘いお出汁をたっぷり吸ったお揚げが感動的においしかった。
「おいしい!食べれるかも!うどん!」
香川に住んでてうどん嫌いは肩身が狭かったので、うどんが美味しいと感じることができた自分に嬉しくなった。
そして2件目に行ったのはこちら。
谷川米穀店
住所:香川県仲多度郡まんのう町川東1490
今はこのお店が一番好き。
結構な山奥にあるので、駐車に大変困るのだが、山道にずらーっと並ぶように車が停まっている。みんなお目当ては一つ。
山奥にポツンと建てられたお店から物凄い長蛇の列ができており、この店は並ぶことは必至。昼には玉切れになるからなるべく早めに行くことをおススメする。
小1玉なら150円で食べれてしまうので、私は卵50円をトッピングで注文。あつあつのゆで立てうどんに生卵を絡めて食べた。
醤油はちょろっと垂らしたが、もはやいらないのでは?というくらい麺にしっかり味がついていて、卵との相性が抜群だった。
こしがあってとにかく麺がモチモチでおいしすぎる!まさに飲む感じで食べれるうどんなので、小1玉ではとても足らなかった。
香川のうどんはとにかく安い。毎日食べる人も多いので500円あればお腹いっぱいだ。
そしてもう一つ、都会と異なる風習としてはおでんがある。だから東京に来ておでんが無い店が多い事に驚いた。
小さい頃にうどんが食べれなかった私は、家族で行ってもおでんといなり寿司ばかり食べていた。
うどんとおでんはセット。そんな文化で育てられてきたのだ。もっと東京のうどん屋にもおでん置いてくれないかな。
そして、うどんツアーも佳境。次に行ったお店はこちら。
釜あげうどん長田in香の香
住所:香川県善通寺市金蔵寺町1180
ここは釜揚げうどんが有名だが、それはもうデッカイたらいで出てくる。
私は5人分くらいで頼んだせいか、信じられないくらいデカくて最初びびった。大人数でたらいをつつく感じで食べるのがスタンダード。
釜揚げうどんは普通のうどんよりも更にモチモチしこしこで驚くべき食感だ。茹でるのに時間がかかるので、提供時間は通常よりかかるが食べる価値はある。
ツユにつけて食べるのだが、このツユもしっかり出汁が効いてて濃くておいしい。やみつきになる美味しさだった。
友人たちはまだ2件行ける。とやる気満々だったが、私は3件目でギブアップ。あとは友人が食べるのを隣で眺めて終わった。
そのあとも何回かうどんツアーに行き、いろんなお店で美味しいうどんを味わうことができて、やっぱり香川はうどんだな!と再認識したのである。
今も香川に帰るたびに色んなうどん屋に行っている。
基本、どのうどん屋に入ってもおいしい。違いはそんなに感じないが、たまに、お!ここはかなりうまいな!といううどん屋に巡り合えると嬉しい。
言い忘れたが、香川のうどん屋は車がないと巡れない。徒歩で行くには難しいので、香川でうどんツアーする方はレンタカーやタクシー利用がおすすめ。
久々にうどんを思い出しながら語れて楽しかった。
今度はいつ行こうかな。