安倍と松本と指原と古市
松本人志が安倍首相と会食で完全に“田崎スシロー”化! 恥ずかしすぎる安倍応援団ぶりを徹底検証
松本といえば、この間、『ワイドナショー』を舞台に、露骨なまでの安倍応援団ぶりを見せつけてきた。選挙期間中に安倍首相を出演させ(2016年5月1日放送、熊本地震で放送予定がずれて結果的に選挙期間中の放送にはならなかった)、接待と見紛うばかりの安倍政権PRに協力し、安保法制には大賛成を表明。甘利明・元経済再生相の口利き疑惑など閣僚スキャンダルも全力で擁護してきた。今年は、その応援団ぶりにさらに拍車がかかり、共謀罪をめぐっては、「冤罪があっても仕方ない」と発言、森友問題、加計問題もあれだけ世間を騒がせていたにもかかわらず徹底的にスルーしたうえ、「脇見運転みたいなもん」と一言で済ます始末。
安倍晋三首相は15日夜、東京都内の焼き肉店で、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん、タレントの東野幸治さん、指原莉乃さん、社会学者の古市憲寿さんらと会食した。長谷川栄一首相補佐官が同席した。
古市少年は次第に浮いた存在となったが、小学校6年のころ、学級新聞の記者になると、人気者に。当時のクラスでは、何かいいことをすると教師からポイントをもらえたが、新聞に掲載されると、そのポイントが追加される仕組みのため「僕のことも取材して!」とクラスメートたちが近寄ってきた。「メディアとお金(ポイント)を牛耳ると怖いものがない」ことを学んだのだ。
番組内で、安倍首相が「政治家に向いている」と名指したのは相手は指原で、「言いたい放題に言っているようで、超えてはいけないことは言わない」と何気なく処世術に長けている点を評価。
指原と松本が否定するのは政権批判だけ、自分たちは安倍首相をヨイショ
今回の発言の端々に抗議の声を上げた者に対する悪感情がダダ漏れしていることからもわかるように、指原は「芸能人の政治的発言」にためらいがあるのではなく、そもそも「芸能人の政権批判」に批判的なのだ。
松本は『ワイドナショー』で政治的発言をしたことがないどころか、あからさまに安倍政権の政策を支持し、不祥事は擁護し続けてきた。安保法制に反対の声が高まっていたときは「いま、安倍さんがやろうとしていることに対して、反対だー!って言うのって、意見って、これ、意見じゃないじゃないですか。単純に人の言ったことに反対してるだけであって、対案が全然見えてこないんで」と反対派を批判、共謀罪強行採決には「冤罪も多少、そりゃそういうこともあるのかもしれないですけども、なんか未然に防ぐことのほうがプラスのほうが僕は多いような気もする」と支持。甘利明・元経済再生相が口利き問題で大臣を辞任したときは「TPPどうなんねん」「このタイミングで(大臣辞任を)やることによって、国益とか、何兆円規模の日本にとっての損害の可能性があるわけですよ」とかばい、加計問題は「わき見運転したみたいなもん」と擁護した。それどころか、熊本地震の発生のため結果的に放送日がずれたが、衆院補選の選挙期間中に安倍首相を出演させ持ち上げまくりの接待番組を展開するという公選法違反が疑われる行為に加担したことすらある。
松本にしても、指原にしても、世間の空気を読むことにかけては随一の才能を持っているから、今回は世論の空気的に政権を擁護し抗議の声を批判するのは得策じゃないと考え、明言しなかっただけ。本音は「安倍政権を批判するな」なのである。
実際の指原は、強者を擁護し、弱者を叩いてきた。しかも、タチの悪いことに、あたかも弱者の側にいる、あるいは中間管理職的な立場で立ち回ることだ(象徴的なのが、NGT問題で、あの騒動で、指原がいちばん守ったのは、山口真帆ではなく秋元康だ)。