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ナチノマチ・ヒト③ 紅絹
那智勝浦とホテル浦島は、まさに二人三脚で発展してきた町と宿。
その歴史をより深く知るため、マチのヒトの声に耳を傾ける
シリーズ「ナチノマチ・ヒト」③
今回は「器」を中心に扱う
紅絹(もみ)さんのお店を訪ねました。
紅絹
店内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが大きな大漁旗。
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海の仕事に馴染みのない私にとって、その使い方は気になるところでした。
元々は新造船の進水式で使用され、また文字通り大漁の際には、遠方からでも豊漁を町の人々に知らせる合図として掲げられていたそうです。
意外にも、現在この旗を求めるのは漁業関係者というよりも、店内装飾用として居酒屋の方が多いとのこと。
素材も昔は綿が主流でしたが、今ではナイロン製が増えてきています。
特に存在感を放つマグロの絵が描かれた旗は、昔ながらの綿製。
希少価値が高く販売対象ではありませんが、漁師町の歴史と伝統を体現する一品として、一見の価値があります。
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他の商品もネット価格より手頃で、大漁旗をあしらったアロハシャツやバッグは外国人観光客に特に人気があるそうです。
もともと器専門店として始まった紅絹さんですが、徐々に地域の方々から託された貴重な品々も扱うようになり、現在では多彩な品々が店内を彩っています。
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和歌山の陶芸家による質の高い器が並ぶ一方で、全国各地の逸品も集められ、まるで小さな美術館のような趣も漂います。
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季節に応じて展示を変える特設コーナーもあり、訪れるたびに新しい発見がある空間となっています。最近では猫をテーマにしたコーナーが好評とのことです。
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この街に根付いた伝統と、時代とともに変化する暮らしの両方を大切に守り続ける紅絹さん。
ここには、那智勝浦の様々なものが集まります。歴史やここに住む人の想いを感じられます。訪れる人の心に、きっと新しい発見と懐かしい温もりを届けてくれることでしょう。