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ITパスポート【マネジメント分野】用語まとめ

ITパスポート試験は【ストラテジー分野】【マネジメント分野】【テクノロジー分野】に分かれています。

本記事ではマネジメント分野の頻出問題を20個に絞りご紹介いたします。
※実際の試験は全て4択式になっています。


①ITIL

ITサービスマネジメント(情報システムの運用管理)におけるベストプラクティスを集めたフレームワーク(枠組み)をまとめた書籍群のことで、最新バージョンは「ITIL 2011」である。
参照:SmartStage -ITILとは-


②システム監査基準

システム監査の体制整備、監査人の独立性、監査計画、監査実施、監査報告からフォローアップまで、全12項の基準で構成されたシステム監査人の行為規範である。
システム監査(情報システムのガバナンス、マネジメントまたはコントロールを点検・評価・検証する業務)の品質を確保し、有効かつ効率的な監査を実現するためにある。システム監査は、情報システムの構築から運用管理まで、あらゆる業務を対象としている。
参照:ITパスポート試験ドットコム -システム監査基準-


③ITガバナンス

経営陣が組織の価値を高めるためにITに関する企画・導入・運営にかかわるすべての活動や成果および関係者を適正に統制できる仕組みやルールを組織内に整備し、ITへの投資・効果・リスクを常に最適化できるように組織的に取り組む活動のこと。
参照:BoxSquare -ITガバナンスとは?現代企業が実施すべき基本を解説-


④サービスデスク

サービス利用者の問い合わせを受け付ける単一の窓口のこと。障害原因などを発見することよりも、サービスを継続させることが役割である。


⑤単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テスト・受入テスト

システム開発に於けるテストは通常、下記1~4の流れで行われます。

1. 単体テスト(解説:開発工程後に行う最初のテストで、プログラムモジュール単位でホワイトボックステストやブラックボックステストを網羅的に行うことで、プログラムレベルでのコーディングミスを発見でき、各モジュールが正しく動作しているかの確認が可能。)

2. 結合テスト(解説:一定の機能単位で実施するテストで、主にシステムの機能レベルでの設計ミスやモジュール連携処理におけるミス等を発見することができる。)

3. システムテスト(解説:リリース前の最終盤で実施するテストで、業務単位でシステムが正しく動作するかや、業務で利用できるかを検証したり、要件とシステム設計の不一致などを発見する。)

4. 運用テスト・受入テスト(解説:システムが本番稼働した後、発注者側が自らシステムを利用し、正しく運用できているかや、業務に適用できるかを確認するテスト。運用テストは受入テストと呼ばれることもある。)

参照:foresight -システム開発におけるテストとは?-


⑥DevOps(ウォーターフォール型、アジャイル開発型、プロトタイプ型)

DevOpsDevelopmentOperations)とは、ソフトウェア開発に於いて開発側と運用側が密接に連携する手法のことで、ウォーターフォール型、アジャイル開発型、プロトタイプ型などの種類がある。自動化ツールなどを活用して機能の導入や更新を迅速に進めることで、開発から運用までの期間短縮、高い顧客満足度、開発能力の育成などが期待できる。

ウォーターフォール型とは、システムの開発のライフサイクルを「要件定義」⇒「設計」⇒「実装」⇒「テスト」と各工程が完了してから次の工程へ順番通りに進めていく、デフォルトのような方法のこと。

参照:DevOpsHub -ウォーターフォール型-

アジャイル開発型とは、厳密ではない凡その仕様だけで小さい単位の「設計」「実装」「テスト」を繰り返し、小さい単位でサービスをリリースし、短期間でシステムの機能を追加・改良していく手法
アジャイル(agile)は「機敏な・俊敏な」と言う意味で、手戻りの少ない方法で開発の効率をあげようとの考えから、利用者のニーズの変化に柔軟に対応するためソフトウェアを小さな単位に分割し、アジャイル開発を行う企業が多い。

参照:DevOpesHub -アジャイル開発型-

プロトタイプ型とは、開発の早い段階で重要な機能のプロトタイプ(prototype:試作品・模型)を作成し、それをユーザー側で確認・評価し、顧客とともにシステムの仕様を確定させていく開発方法のこと。

参照:DevOpsHub -プロトタイプ型-


⑦要件定義における機能要件・非機能要件

機能要件とは、要件定義プロセスで定義する業務要件を実現するために必要な業務機能間のデータの流れなど、システム機能を明らかにしたもの
非機能要件とは、システム監視サイクルや障害発生時の許容復旧時間など、機能要件以外の技術要件や運用要件などを明らかにしたもの


⑧リバースエンジニアリング

設計を行ってからプログラムを実装する通常の作業とは逆に、既存のプログラムを解析することで、ソフトウェアの仕様を調査して設計情報を抽出する作業のこと。


⑨プロジェクト統合マネジメント

プロジェクトに含まれるすべての要素(タイムマネジメント、コストマネジメント、人的資源マネジメント、リスクマネジメントなど)の管理・調整をすること。人員やコスト面など、多面的な考察を行う必要がある。
参照:wrike -プロジェクト統合マネジメントとは何でしょうか?-


⑩ブレーンストーミング(Brain Storming)

参加者が自由に様々な意見やアイデアを提供したり、参加者同士で刺激を与えあったりできる会議手法のこと。例えば「上記⑧」のリスクマネジメントは、リスクの特定⇒リスクの分析⇒リスクのコントロールという流れで行われるが、リスクの特定の際にブレーンストーミングを用いると有効的である。
参照:カオナビ -ブレインストーミングとは?-


⑪成果物スコープとプロジェクトスコープ

スコープ(scope)は「範囲・範疇」という意味。プロジェクトには、成果物(システムやサービス、文書など)の範囲を表す「成果物スコープ(プロダクトスコープ)」と、作業内容(品質、費用、納期)の範囲を表す「プロジェクトスコープ(作業スコープ)」がある。
参照:大塚商会 -スコープとは-


⑫WBSとWBS辞書

Work Breakdown Structureの略で、「作業分解構成図」とも呼ばれる。プロジェクトのスケジュール管理に使われるツールの1つで、プロジェクト目標達成のために必要な作業工程(Work)を階層的に分解(Breakdown)し、構造化(Structure)することで管理する手法のこと。
WBSはあくまで要素(成果物や作業)を整理した構図であるため、WBS辞書(WBSの個々の作業内容が書かれた補助文書)が必要である。


⑬SFA

Sales Force Automationの略で、各メーカーから組織の営業活動を効率化するために開発された営業支援システム(ツール)の総称のこと。
参照:ミツモア -SFA(営業支援システム)ツールを比較する-


⑭CRM

Customer Relationship Managementの略で、「顧客関係管理」とも言われる。顧客情報を一元管理することで、顧客との関係性を維持・向上させることを目的に開発されたツールのこと。
参照:Zoho -CRMとは?顧客関係管理システムの基本機能と導入メリット-


⑮人間中心のAI社会原則

内閣府は、以下の3つの価値を「人間中心のAI社会原則」の理念として定めている。
1. 人間の尊厳が尊重される社会
2. 多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会
3. 持続性ある社会
参照:内閣府 -人間中心のAI社会原則-


⑯PDCAサイクル

Plan、Do、Check、Actの頭文字を取ったもの。企業の運営・改善・効率化などを図るための考え方で、業種・職種を問わず多くのビジネスシーンで活用されている。
参照:営業ラボ -PDCAサイクルとは?-


⑰RFI

Request For Information の略。業務システムの開発のための契約を結ぶのに先立って、ベンダにインフォメーション(開発計画・開発手段・技術・体制などの情報提供)をリクエスト(依頼)するもの


⑱BCP

Business Continuity Planの略で、事業継続計画とも言い、災害時やテロなどの緊急事態に遭遇した場合において、事業継続のための方法・手段などを取り決めておく計画のこと。
参照:経済産業省 -BCP(事業継続計画)とは-


⑲DFD

Data Flow Diagramの略で、「データ流れ図」や「データフロー図」とも言われる、システムにおけるデータの流れを表した図のこと。
視覚的にシステムをとらえることができる為、コンピュータ上のシステムの設計はもちろん、業務フロー分析にも使うことができ、システム構築を行うSEと構築を依頼した顧客が、お互いの認識合わせにこの図を使うことにも有効である。

参照:cacoo -DFD(データフロー図)ってなに?-


⑳KPIとKGI

KPIKey Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標と訳される。企業や組織には達成すべき目標があり、その目標の達成に向けた行動の進捗を評価する指標のことをKPIと呼ぶ。
KGIKey Goal Indicatorの略で、重要目標達成指標と訳される。企業や組織の最終的な目標を表す指標でKGIがあり、KGIを達成するための手段としてKPIが複数ある、という相関関係にある。

参照:創業手帳 -KPIとは?KGIとの違いや起業独立にも大切な目標設定のコツを解説-

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