「なぜTAPに関わるようになったんですか?」
「はじめて取手に来たのはいつですか?」
いろいろな人に聞いている分、自分でも記憶を頼りに説明する。学生の看板を下ろしてふらふらするフリーター1年目。いかんともしがたい「超就職氷河期」を免罪符に、流れ着いたのが取手。ちょうど20年前。
曖昧な記憶のまま何度も語り、それが事実として取って代わろうとしていたところ、ふいに当時の日記に出くわした。知らない土地のイベントに出かけて行って、知り合いもなくサポーターとして立ち回っている。とにかく何か、手がかりを探している。受け入れられている感もある。記憶に残っているよりも、切迫していたのだな、と思う。