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「書いたことで伝わる『好き』がある」 拝読しました

「なんのために書いてるんだっけ?」

ふと、そんな自問自答をしてみた。
せっかくだから、この機会に振り返ってみようと思う。

書いたことで伝わる「好き」があるより

こんな書き出しで始まる作者様のエッセイです。ふとしたことからご自身の「書く原点」を見つめ直し、たどり着いたのは作者様が娘さんに渡した「好きなところを100個書いたプレゼントブック」。100個!? 作者様も書かれていますが、如何に身内とはいえ好きなところを100個も書くのは容易ではありません。しかしそれを書き上げたことこそ、娘さんへの、ひいてはご家族への愛なんだと感じました。

このプレゼントブックから4ページをピックアップされて写真を掲載されていますが、どれも娘さんへの愛が籠もってました。一言で「愛」と言っても、それは常に彼女のことを観察していないと書けないことであり、愛情であるのはもちろん、優しさであり、慈しみであり、共感であり……日々の暮らしの中で醸し出される大小様々な感情が結実したもの。

2019年にプレゼントされたこのブックを今でも大切にされていることからしても、これは娘さんの大切な宝物でしょうし、書かれたご本人にとってもそうなんだと思います。

そして話は更に過去に遡り、今は亡くならたお祖母様、そしてご両親へのお手紙について。どうやら作者様は相手を「喜ばせたい」「お礼を伝えたい」「元気づけたい」時など、折りに触れて言葉を文字にして相手に渡されていた様子。お祖母様がその手紙をとても大切にされていたことから考えれば、作者様の想いは文字に乗ってしっかりと伝わっていたのでしょう。


言葉や文字はいわば「ツール」であり、使い方によって相手を傷つけることもできれば、逆に励ましたり喜ばせたりすることもできます。本エッセイにおいて作者様がお相手に送った言葉・文字はもちろん後者であり、文面にも『愛』が溢れていました。

「人に喜んでもらう」こと、文字にすれば簡単そうですが、実際にはなかなかに難しいですね。noteを続けている目的がその「人に喜んでもらいたい」と言う作者さまの原点は、とても素敵だと思ったので感想を書かせて頂きました。

作者の神崎様はその他にも多方面の愛を綴っておられますので、他の作品もおすすめです。因みに、お母様はYoutuberだそうですよ! こちらも是非♪