保護協調がとれない
この話はテナントビルに入居する事務所案件で、地下の電気室からの幹線に分電盤を複数面ぶら下げる話ですね。当時の自分はよくわかっていなく(今でもだが)100ATの幹線に100ATの盤×2になってしまい2面の盤が50AT以上同時に使用したら幹線がトリップしてしまう大変まずい設計である。今になっても特に停電が起きたという話は聞きませんが。
さて100ATの幹線に複数面盤をぶら下げる場合ぶら下げる盤の主幹ブレーカーの合計はというと、理想は合計100AT(50ATを2台等)なのだろうが、分岐ブレーカーの容量の都合上50ATではとても足りないとなる場合があるだろう。
こういった場合とある電気屋さんより教えてもらったのが同時使用率として大体7割くらいみれば大丈夫とのこと。つまり(75AT×2台)×0.7≒100ATであるので2台であれば各々75ATくらいまでに抑えておけば概ね大丈夫かなと。
と言っても100%に近い使い方になると合計150ATになるので当然幹線ブレーカー100ATはトリップする。ケースバイケースですが100ATの幹線ブレーカーであれば合計125ATくらいまでが安全値として限界かな。この辺りは設計者の経験値にもよりそうですね。
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